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ヴィンテージ選手権2023千葉(2023.06.24)

参加してきました。
紙を使った公認ヴィンテージ大会は8年ぶり、大型イベントとしてはこれが初めて。なかなか緊張しましたね。

デッキはピッチホロウ。

この中に6枚Foilがあります

メインボード
4 Bazaar of Baghdad
4 不毛の大地
1 露天鉱床

4 復讐蔦
4 日を浴びるルートワラ
4 猛火のルートワラ
4 虚ろな者
4 ゴブリンの太守、スクイー
4 死の達人
2 ポクスウォーカー

4 意志の力
4 否定の力
4 有毒の蘇生
4 血清の粉末
3 精神壊しの罠
3 活性の力
1 精神的つまづき
1 応じ返し
1 虚空の杯

サイドボード
3 外科的摘出
4 虚空の力線
4 激情
1 活性の力
1 カラカス
2 ガイアの揺籃の地

折角の大舞台でパワー9を存分に使いたい気持ちもあったが、まともに使って対戦した経験が少ないのと、サイドのタバナクルや微妙に足りないカードがあったりピンと来るデッキが見つからないのもあって見送り。

バザールは、8年前ではあるが1年しっかり回した経験もあるし、弱者が握るなら押し付けデッキが定石ということで。

問題はドレッジ、ホガークヴァイン、ピッチホロウのどれを握るか。
・ドレッジはバザールを割られようが発掘してればいいのでメインは一番勝てるが、サイド後の墓地対が全身急所で虚ろな者か活性の力でしか抜けられない。カウンターと除去は最低限取れるので一応の防御力も。

・ホガークヴァインは、去年にkanistar氏が緑単クレイドルフル投入の形の雛形を作ってから気になっていた。気になり過ぎたので12月に一念発起してクレイドルを4枚にして感触を確かめてみる。墓地依存が3つの中では一番薄く、0マナ生物とクレイドルのシナジーで展開力も高い。緑ルートワラが3打点として換算できて呪詛呑み、ヴァインの素だしプランも魅力。タバナクルへの耐性もあり活性の力のコストに悩まないのも利点。懸念点はコンボ耐性の低さとクリーチャーへの干渉手段の少なさ。万能のカウンターが無く四肢切断のみで対応するしかないのが辛そうな印象。後、うっかり2枚バザールが並んでも手札がすぐ無くなるのでそんなに強くない。

・ピッチホロウは直近のMOで一番成績を残していたので、最後の選択肢として直前まで温める。カウンターの数は最も多く受けの力は十分、死の達人をコストにすることで実質のアドバンテージまで得られる。達人、スクイーのおかげでバザールをガンガン回しても手札は減るどころか増え続ける。なので打つだけではただアド損する有毒の蘇生4枚が非常に強く使える。問題は打点の低さ。クロックを虚ろな者とヴァインに大きく依存していてキルターンが非常に遅い。その間に対策と脅威を通されて捲られるケースが多い。達人、スクイー、カウンターが盤面が負けているときに何もしないカードなのでデッキの密度が薄い。

MOでの結果がほぼ唯一辿れる情報なので、素直に従いピッチホロウに決め金曜夜にデッキ作成。ほぼ直近のチャレンジの完コピ。
打点の低さを補いたいのとMOには無いカードを試したいのでポクスウォーカーを2枚メインに。タバナクル対策、緑ルートワラが打点になるクレイドルを2枚サイドに。

72人の7回戦。

R1 白単イニシアチブ 先手
× 6/5
〇 5/5
× 6/6

R2 青白イニシアチブティンカー 先手
× 6/7
〇 6/5
× 7/7

R3 Bye

R4 白単イニシアチブ 後手
〇 7/4
〇 6/7

R5 白単イニシアチブ 先手
〇 6/6
〇 7/7

R6 ジェスカイルールス 後手
× 6/7
× 7/6

R7 白単イニシアチブ 後手
〇 7/7
× 5/7
〇 7/6

戦績は4-3(Bye抜き3-3)。28位/72名。凄く・・・普通です・・・
バザーキープ率はかなり上振れてる。5枚キープが2回はかなりの物かと。なので実力不足ですね・・・


それにしてものイニシアチブの多さ。Bye抜き六回中五回イニシアチブ、四回が白チブはいくらなんでも・・・

白単イニシアチブは先手後手と初手ポーカーな印象。白チブ側の必勝がイニシアチブ二種、ボロミア、次点エメリアのアルコンくらいなので若干有利な印象。ここも魂の洞窟経由じゃ無ければFoW、モックスモックスからの精神壊しの罠チャンス、そもそもモックスを否定の力も出来る。
サイド後もやはり初手比べ感が強い。黒力線、タバナクル、赦免のアルコン辺りが追加されるが、黒力線はサイドのスペースの都合入れてない場合も多く活性の力もある、不毛・露天、激情と回答は一通りある。
自分の中のサイドプランは、

アウト
3 精神壊しの罠
2 ポクスウォーカー
1 虚空の盃(後手)
1 死の達人(先手)
1 死の達人

イン
4 激情
1 カラカス
2 ガイアの揺籃の地

かなあと。虚空の力線が無いなら活性の力を2枚にしても良さそうだけど、どこまでいっても力線が出たらやはり辛そうなのと二枚目の脅威クリーチャーを出す為のマナベースを潰せるのもあって3枚。4枚だと普通に土地並べて生物プランの時に何もしない可能性が高いのでフル投入かは難しい所。

ジェスカイルールスはかなり辛かった。ラヴィニアが最大のガンで、ボロミアと違ってカウンターをカウンターで返してくる相手なのがきつい。そして対処してもルールスからいくらでもラヴィニアが出てくる。除去もソープロでヴァインが墓地に戻らないのも辛い。
サイド後はタバナクル、ランタンの無限使い回しも加わってどうにもならん印象。


個別カードの雑感。
・スクイー、死の達人:バザールで濾過してアドバンテージを取れるのはやはりありがたい。が、こいつらを捨ててこいつら引いてくるムーブは弱いので枚数調整の余地はあるのかなと。スクイーは拾うのにライフ必要がなく、サイド後に激情のコストという大切な役割があるので死の達人を減らせるかもしれない。ブルーカウントの問題は増えるけど。

・ポクスウォーカー:引いた回数が少なくて評価できず。妨害を入れるために全マッチサイドアウトしてたのでやっぱり必要ないのかもしれない。あるいはサイドプランがおかしい説はある。4枚入れて試したい。

・精神壊しの罠:ピッチで打つことは無かった。まあこの当たり方では・・・ これだけ白チブが多いなら緻密の方が仕事をしたかもしれない。

・応じ返し:強かった。白チブにエメリアの呼び声をハードキャストされてほぼ負け確を逆転してくれるゲームもあった。1枚は入れておきたい。

・激情:今大会のベストカード。今回の当たり方だと4枚無いと死んでいた。毎回初手に赤いカードとセットでついてきてたので引きもかなり良かった。クリーチャーなのは偉大で、封じ込める僧侶やサリアに引っかからないのは偉大。復讐蔦の誘発もできるのは忘れないようにしたい。

・カラカス:強かった。ボロミア、ラヴィニアを着地してから対処できる唯一のカードなので必須感。枚数が欲しくなるけどサイド枠が無さそう。

・ガイアの揺籃の地:まあまあの便利さ。ルートワラ2体のクソビート盤面で4打点にして決着を速めてくれたり。ルートワラ4体居ても2/2一体に止められている盤面も8打点で突破してくれたり。タバナクルに関しては、勿論維持してくれるのはありがたいが、大体先にタバナクルを出されて一回は盤面が壊滅するので追加の不毛くらいの扱い。1枚でもいいかもしれない。


当日のメタは、ドレッジとイニシアチブが滅茶苦茶多い印象でした。この二つで五割を超えてるんじゃないかってくらいには見かけた。リアル資産の関係が大きそうです。紙の大会に出るなら必ず意識したい所。

ポクスウォーカーと死の達人を見ていて、意志の力と否定の力を悲嘆と暴露にしてハンデスに寄せたピッチホロウは出来ないものかとクソデッキのアイデアが出てくる。カウンターを運用するためにかなり無理して青いカードを入れてるので、そこを黒にすれば選択肢が広がりそう。
とはいえ、後手を取った時に更に弱くなるしトップデッキも防げないし結局タバナクルや不毛は抜けないしで微妙感は凄い。

ちなみに決勝は緑単バザールvsピッチホロウ。優勝はピッチホロウ。つまり実力の問題。練習と反省あるのみ。

大きい大会はやはりモチベーションが上がりますね。ヴィンテージをする機会はなかなかありませんが機会を見つけて参加していきたいものです。


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