見出し画像

わたしは岸田奈美になりたかった #day26

身の程知らずとは、わたしのことを指すのだろう。

岸田奈美さんといえば、まさにnoteが生み出した人気作家。


会社員時代に書いた記事が読者の目に留まり、大反響を呼んだ。あれよあれよという間にファン(フォロワー)が爆増し、作家として独立。noteで発表した数々のエッセイが本になり、のちにドラマ化(※)されるほど話題になった。絵に描いたようなシンデレラ・ストーリー。



めーーーっちゃ羨ましかった。


めーーーっちゃ悔しかった。


悔しすぎて、一時期は奈美さんのnoteが読めなかったほど。

批判を恐れずに言うと、岸田家にふりかかった数々の困難が、作家になるために神様から与えられたものではないかとも思っていた。そんなふうに感じてしまうほど、悔しさで心が濁っていたのだ。




わたしがこのnoteを始めて、約3年半。その前にも別アカウントで書いていたことがあるから、トータルで5年近く書いてるかもしれない。

現実は、見ての通り。奈美さんの足元にも及ばない。

でもなー。

もし仮に、わたしが奈美さんとまったく同じ境遇にあったとしても、きっと同じことはしていなかったし、同じものは書いていなかっただろうな。

と、いまなら思う。

とてもじゃないけど、わたしには顔や本名を明かして、あんなふうに家族のことを綴る勇気はなかったと思うし。

自分の顔より大きなしゃもじを持って、言葉のプロの元へ突撃したり。コロナ対策の特別定額給付金10万円を賞金の元手として、文章コンテスト・キナリ杯を開催したりするような、企画力や行動力も皆無で。


当たり前っちゃー当たり前なんだけど。わたしには、わたしにしか見えない世界があって、わたしだけが心地よいと思う居場所、生き方がある。

死ぬほどがんばって、奈美さんと同等のスキルを手に入れたって、わたしは岸田奈美にはなれないし、ならなくていい。

最近になってようやく、頭ではなく心からそう思えた。そしたら、一気に体の力が抜けたというか、ラクになれた。



わたしの言葉で、誰かを喜ばせたり、励ましたりできるといいなーって思っていた時期があった。けど、それすら傲慢な気がして、いまは自分のために書いている。自分を楽しませるため、自分を救うため。

自分のために書く=わたしの原点なのかもしれない。文章を書くのが、ただただ楽しくて。夢中で言葉を探していた子どもの頃と同じような感覚が、最近のわたしにはある。

そういえば、あの頃は、「小説を書くこと」と「本を出すこと」が夢だったんだよなー。

目の前のことに精いっぱいで、普段は記憶の奥の奥のほうにしまい込んでいるけれど、決して忘れたことはない夢。いつの日か、叶えたいなぁ、自分のために。

そして、書くことで、“わたし”を認めてあげたい。何者でもない、誰かの真似でもないわたしを






#みんなで書く部
#私は書いてこうなりたい


※ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』現在、NHK総合で毎週火曜午後10時から再放送中。主人公・七実役は今をときめく俳優・河合優実さん。先日放送された第2話は泣けた……。めちゃくちゃオススメなので、ぜひ!



ではでは、また明日!


#66日ライラン
#66日毎日投稿
#day26


26日目まできました!
みんなすごい!わたしもすごい!





最後までお読みいただき、ありがとうございます! いただいたサポートでコメダ珈琲へ行き、執筆をがんばります! (なぜか、コメダってめちゃくちゃ集中できる)