誰に感情移入しても苦しいドラマ「海のはじまり」 #day21
フジテレビ系ドラマ『海のはじまり』を見て、後悔した。
なんの予備知識もなく、一気に3話まで見たんだけど、こんなに重い感じのドラマとは思っていなくて。ダメだ、心が持たん。
だって、登場人物の誰の気持ちを想像しても、苦しいんだもの。こんなドラマって、今まであったかな?キャスト全員がそれぞれに悲しみや戸惑いを抱えていて、誰に感情移入しても心がきゅっとなる。そりゃあ、見てる方はしんどいよ。
なんだかディスっているように聞こえるかもしれませんが、違います。むしろ、褒めてます。めちゃくちゃ考えさせられるドラマだなーと思って。
“昔つきあっていた彼女が、自分の知らないところで、自分との間にできた子どもを産んでいた。それを知ったのは、別れてから7年後。彼女の葬儀の日だった”
作りようによっては、ドロドロぐちゃぐちゃな韓ドラ風にもできそうなストーリーを、淡々と静かに描いている。1秒も気を抜かず、丁寧に作っている(演じている)んだろうなと思わせる、美しい映像。心にじわじわ迫ってきます。
たぶんだけど、この作品に出てくる人たちはみんな優しい。優しいからこそ、苦しい。それぞれが想いをグッとこらえて、かみしめてる。そのグッとこらえている部分に、言葉にならない感情が乗っていて、そこが(いい意味で)しんどくなっちゃうんだと思う。
最後に、第一話で出てきた印象に残ったセリフを。わたし自身も「自分がない」って思っているから、この言葉に少し励まされました。「自分がない」のと「他人軸で生きる」ってのは、ちょっと違うのかな……?
そしてこのセリフが、目黒蓮くん演じる月岡夏のキャラクターをめちゃくちゃ表してるなぁと、個人的には思っています。
ドラマが気になった方、今ならまだTVerで追いつけます!(1~3話まで配信中)
イッキ見するときは、気合を入れてからどーぞ。
ではでは、また明日!
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