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心の中の檻から龍を解き放て 色・ホワイトブレンド

2021年も残すところ、50日を切った。

今年の抱負(コミット)をNoteに書いているが、

まだ振り返るには少し時間がある。

実は、コミットしていないんだけど、色々とチャレンジしたことがある。

アートというと、たいそうに聞こるので、密やかな文芸活動と言おうか。

子供と遊ぶコトバおすなば、バレンタインデー朗読会、声の音読会、詩人の会、詩の創作、生け花

そして、これに加えて、

今回、絵を描くことにチャレンジした!

仙台の友人の瞑想会に参加した縁から、オイルパステル(クレヨン)という画材を知ることになった。

実は、ずっと眠っていた、絵を描きたいという思いが募ってきた

この思いを友人に打ち明けると

オイルパステルの画材を使った絵描きのワークショップを主宰している早坂多美恵さんに繋いでくれた。なんとその教えを乞うことになった。

僕一人のためにオイルパステル・ワークショップを用意してくれたのである。

絵を描きたい!! と叫んでみたものの・・

イラストや線画で言えば、小学生の落書レベル!!
絵をどう描いていいかなんて分からない・・

そんな既に弱気のエクスキューズ対して、

多美恵先生から、こんなメッセージがきた。

石山さんは、早熟だったのね。。。

えっ。。 僕って、早熟なん。。 これって、どういう意味なんだろうか?

そんな不安とワクワクが交差する中で、多美恵先生から郵便が届いた。

ワークショップのための画材セットである。

わざわざ、僕のために必要なセットを見繕って送ってくれたのだ。

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感動❣️・・涙。。

いよいよ、ワークショップの時がきた。

多美恵先生もオンラインによる絵の指導は初めてだという。

最初は、二人でドキドキしながらZoomで画面の角度をあれこれと調整をしやっと落ち着いた。

ワトソン紙に、不器用と緊張の震える手でマスキングテープを貼り、準備が整った。

まずは、オイルパステルの描き味を味わってみよう!

多美恵先生の声に従い、ガランダッシュという高級な画材から、

白を取り出しワトソン紙に塗っていく。

ガランダッシュ・・ なんと心地よい響きなんだ。 スイス製らしい。

白地に白のオイルパステルを自由に描いていく。

なんと滑らかな描き味なんだろう。

白いオイルパステルが、氷上の浅田真央になってダンスしていく。

そしたら、直感で今日の色を選んでみよう!

迷わず、レモン色を選んだ。今日は最初からそのイメージがあったのだ。

ガランダッシュのレモン色を同じように塗っていくと、白を塗った辺りで色が混じり合う。オイルパステルが溶け合う感触がとても気持ちいい。

そのまま、レモンとの色・ホワイトブレンドをスキーをするように楽しむ。

今度は、好きな色を選んで描いてみて。何かを描こうとしなくていいから、描くことを楽しんで。。

今回も自分で調達したホルベインではなく、ガランダッシュのグリーンを選んだ。

グリーンで線を引いたり、小さな丸を描いたり、草のように点を描いたり遊んでいくと、ホワイトとレモンの場所で油絵のように立体的な色味が立ち上がってきた。

そこ綺麗でしょ❣️

画面越しから多美恵先生が、チアしてくれる。

えっ、画面から、そんなことが分かるの?

この部分だけ、ゴッホの睡蓮が出来上がりました。

そうなのよー

いつの間にか、子供のように色を塗ることを楽しんでいた。

そうだった。僕は、このように童心のまま無邪気なまま、何かの遊びをした経験がなかったのだ。

それを、多美恵先生は早熟だと言ったのだった。

幼稚園の頃から、片想いに悩んでいたような早熟の子供だった。笑

どこか抑制的だった。好きにしていいよ!と言われたことがなかった。

じゃあ、次に何を塗ろうか。

パステルカラーのレモン、グリーンを使った後に、深いブルーを取り出した。

この色はちょっと合わないですよねー

そう言って、顔色を伺うと

誰に遠慮がいるの? 自分ですることに自分で遠慮してどうするの?
冒険も必要だわ。

多美恵先生の言葉で、深いブルーが遠慮なくパステルカラーの上を疾走した。

ホワイトの上で深いブルーが優しく優雅なパープルに変容した。

ここから好きなように、絵の具を選び、ワトソン紙に触れる感触や他の色とのブレンド、意味もない線を楽しんだ。

多美恵先生の伴奏を聴きながら、描いたものが何かの形に見えてきたのを楽しんだり、その形の上に閃いた何かを書き足したり、創造と破壊のワルツを楽しんだ。

あるところで、左の隅っこに吸い込まれるように全ての線を書き込んでいると、いつの間にか多美恵先生の声がなくなっていた。

わずかな時間だけどゾーンに入っていたのかもしれない。

全てのフレームに色が塗られたところで、

止め時は、自分しか分からないから、自分で決めるのよ。
充分遊んだと思ったらね。

ある程度、描き尽くして、どうにも手が入らなくなったところで、切り上げた。

いいじゃない。とっても素敵だよー この絵が石山さんの処女作ね。

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多美恵先生と二人で喜びながら、初めてのオイルパステル画が完成した。

描きながらどんな感じだったのか、どんな絵に見えるのか。二人で感想を言い合った。

多美恵先生が隣で伴奏してくいてくれたから、僕でも童心に返って絵を描くことができた。

心の中には、今のままの自分でいようと自我を抑えつけている龍が澄んでいる。

だが、龍は同時に無意識に繋がる大きな湖から生まれ、自分を超越していく存在でもある。自分を抑えつける龍は、自分を跳躍する龍でもあるのだ。

2021年になって、独りアート活動、文芸活動をしようとしているのは、自分の中に棲む龍を解放させたい衝動なのかもしれない。

今回、心の叫びが、絵を描くことを引き寄せた感じがしている。

そして、このオイルパステルは、誰でもが了解する対象を表現するのではなく、自分の内なるエナジーを感じたままに表現していくには、最高のツールではないかと思った。

まさに、ずっと心が探し求めていた表現方法が見つかったのではないか。

何かではなく、自分の情動を表現できることにワクワクが止まらない。

また、この絵を描く間のプロセスは、移りゆく心の旅路は、自分自身で行うセラピーのようでもあった。

今回、僕に新しく表現する楽しみと喜びを与えてくれた早坂多美恵さんとそのご縁を繋いでくれた友人に改めて感謝の思いをお伝えしたい。

本当に、ありがとう❣️ ありがとーう❣️

多美恵さんとの初めての約2時間のワークショップで2枚の絵を描いた。

もう一枚は、ブルーの色調で、必死に息をしようとする魚のような人魚のような絵柄が出てきた。

そして、終わった後でも一枚独りで描いて見た。

表紙に使った赤い画がそうだ。 

多美恵さんからは、

「心の奥の情熱の炎、宇宙の星の中心の光」そのように見えると言ってくれた。

ああー 遊んだ! 楽しかった!

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