岩出 雅之『常勝集団のプリンシプル 自ら学び成長する人材が育つ「岩出式」心のマネジメント』(日経BP、2018年)を読みました。

大学ラグビーで9連覇した帝京大学監督の岩出さんによる著書ですがこれは組織開発やチームビルディングの教科書としても読める素晴らしい一冊です。モチベーション、マインドセットなどを中心に選手が成長しながら勝つ組織づくりを丁寧に教えてくれます。スポーツの現場の話と学術的な研究を交えた語りはわかりやすく大変勉強になりました。最後はOODAループの紹介まであり至れり尽くせり。名著と言っていいと思います。

本書より…

いまの学生は子どもの頃からネット環境があったので、情報にはたけていますが、とても素直で、ピュアで、デリケートです。ちゃんと納得できることは、すーっと受け入れてくれる。そして、「これをやればしっかり成長していける」「大きな目標や目的を達成できる」と感じた時、若い人の心は動き、少しだけ背中を押してあげると、自律的に行動します。
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そのうえで、セルフエフィカシーを高めるには、次の二つが重要です。一つ目は、十分な時間をとって入念かつ計画的に準備すること。これはセルフエフィカシーうんぬん以前の問題かもしれません。二つ目は、普段の活動から、小さな経験を積み重ねることです。

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