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森田 創『紀元2600年のテレビドラマ ブラウン管が映した時代の交差点』(講談社、2016年)を読みました。

テレビは世界に先駆けて日本で開発されました。昭和15年に開催予定であった東京オリンピックに合わせて国家プロジェクトとして進行し戦前にすでにテレビドラマが放映されていたということは知りませんでした。こうしたテレビの開発やNHKなどでテレビ時代の新しい文化を担う人々(後に著名となる中村メイコ、黒柳徹子の子役時代、著名人の親:岩下志麻のお父さん)の様子が描かれています。昭和初期~戦中期は現代文化の萌芽がありましたが意外と知られていません。この本を読むことでそんな時代の人々の様子を知ることができました。


本書より…

3代目松柳亭鶴枝は、世相を取り入れた迫真の百面相で人気を博した落語家で、俳優・尾藤イサオの父である。9代目鈴々舎馬風は、豪快な芸風と毒舌で鳴らした落語家で、その風貌から「鬼の馬風」と呼ばれた。「えー、しかし、今日はよく来てくれたなあ」という前口上が人気を呼んだ。

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