キングジム公式ツイッター担当者『寄り添うツイッター わたしがキングジムで10年運営してわかった「つながる作法」』(KADOKAWA、2020年)を読みました。

文具メーカーであるキングジムtwitterはフォロワーが10万人いるそうですが、その中の人も10年前はtwitterの素人でした。10年間かけて今のような影響力あるアカウントとなったわけですがその歴史を丁寧に説明してくれています。コアなフォロワーとの関係性は築きつつ決して深堀りはしないことでライトユーザーが離れないようにするなど何のためにtwitterをやっているかというところがぶれていないように思いました。(ご本人は「楽しんでもらうこと」と自分が「楽しむこと」を重視しているそうです。)かなり細かいところまでご自身の経験を赤裸々に語ってくれているのでtwitterをやる人には教科書的にも使えそうです。シャープやタニタ食堂など仲の良いアカウントとは中の人同士のリアルな交流もあるとのことです。twitterはやはり特別な別人格を作るのだとしみじみ…中の人の実際を知ることができ新鮮でした。

本書より…

親しみやすい「近所の人」であろうとしつつも、やはり個々人の何気ない日常生活に、「割り込んでいく」存在であることに変わりはありません。皆さんの日常生活、貴重な時間に「お邪魔します」の気持ちをもつことを、忘れずに心に留めています。

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