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浅田 彰『ダブル・バインドを超えて』(南窓社、1985年)を読みました。

ダブルバインドとそれを唱えたベイトソンの入門書的な本。80年代に出された本だけあり、ヒッピームーブメントとの関係性の指摘も生々しいです。複雑系への言及にも時代を感じます。

本書より…

そして、次のステップ、学習Ⅲというのは、その自分が行ういろいろな行為のコンテクストとなっている自分というまとまりを「さらに一段階包み込んでいる、いわば意味システムみたいなことについて、自分が学習しちゃうというレヴェルへ行ってしまう。
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そのこと自体、ベイトソンの考察対象になっていて、たとえば彼はネズミの学習から冒険家の山登りまで含めた“探求”というものを論理階型とか正確とかいう問題にからめて考えていますし、一方では“遊び”の概念を“儀式”とかそうさくとかいうことと並列させて考えている。

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