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念力と磁力
密教というものは陰陽論の影響で十字の組み合わせというものを重じています。
緯度経度、生死、善悪、色空、などですね。
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手を合わせることは信心を表しています。
その深さに応じて、念の力というものが生じます。
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念の力を念呪に変換し、祈祷することで、霊と呪いがクロスの関係になるわけです。
といっても、見えない世界のことですからイメージがわきませんね。
例えるならば磁石です。
磁石は鉄を引き寄せるのはご存知の通りでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1664281552552-CKAtNKJaWb.png)
そして、引き寄せられた鉄そのものも磁力が帯びるわけです。
しかし、磁石から引き離された鉄は帯びていた磁力を失います。
この念の力というのは磁力によく似ています。
念をその人が受けることで一時的に霊力でつながるのです。
その状態で相手の悪霊に向かって、罪障消滅の念呪を放つのです。
成仏をさせようとその人の魂の奥に絡み付いた罪などを取り除くことで、往生に向かうのです。
念が優れているのは時空を超えて届くということです。
まさに異次元からの力といっても過言ではありません。
これが感応道交の境地です。
相手がどこにいようが、どの時代のものであろうが念を送りつけることで様々なことを実現するわけです。
中々、実感が難しいかもしれません。
見えない世界というのはロジックもありますが、実践もとても大切ですからね。
これからも良い記事を書いていきます。