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常世の国

人々は南に神様がいると考えていましたが、それは常世の国という考えにも当てはまります。

キリスト教では天国ですし、仏教では西方浄土となり、苦難や因縁を解消するという精神世界です。
しかし、道教の常世の国は、それとは違います。

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常世の国は富だったり名誉だったりと現実的な快楽の国です。

占いでも南というのは現実面でも喜びを意味するのは、ここからきています。

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本居宣長にしても、底依の国と解釈しており、遠く離れた国だと述べています。

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浦島太郎の元となった日本書紀の浦島子の伝説でも蓬莱山が出てきますが、ここが常世の国のことです。

このように南を浮世離れした楽しい国と考えるようになったのです。

また、過去にも方角と色について書きましたが、南は赤で、西方浄土の西は白です。
楽しいことが死ぬまで続くようにということで、紅白というものが文化として今でも身近に残っています。

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このように紅白という由来を考えても宗教や占いの起源に行き着きます。こういうことを学び説明できることで、見えない力を怪しまれない文化を取り戻したいと考えて、教室をやっています。興味のある方は一緒に学びませんか。


これからも良い記事を書いていきます。