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令和3年度末、Amazonに騙され寝袋を2個注文したはなし

先月、キャンプへ行った。正確に言うと連れてってもらったのだが。


キャンプがあまりにも楽しかった為、次の予定をすぐに決めた。

一緒に行くのは、前回と同じF君。キャンプ場も前回と同じ滝沢園キャンプ場だ。違うのは、車ではなく、電車、バス、徒歩で行くことにした。

前回僕が持って行ったキャンプグッズは、クーラーバッグと銀マット、以上。戦力外も甚だしい。

電車なので、なるべく荷物を減らして行きたい為、テントは2人で使うとして、寝袋は購入し持参することにした。

YouTubeで、「ソロキャンプ、寝袋、コンパクト、軽量」と検索。何個も動画を見つつ、グーグルでも同様に検索。

目星を付けたのは、この寝袋。

とにかく軽くてコンパクト、そして安い。評価を見ても、当たり外れがあるようだが、ハズレでなければ、高評価となっている。

注文しようとすると、配達予定日が4月3日~16日となっている。4月2日に行くので、それでは間に合わない。

しかし、配達予定日の下に、在庫あり、通常は2-3日で発送、と書いてある。

これが正解ならば、1週間かからずに配送され、キャンプに持っていける。カートに入れ、本当にすぐに発送されるのかを調べたが、これ以上の情報は無かった。

少し心配だったが表示を信じ、購入をクリック。「まあ最悪、前日買いに行けばいいし」

翌日、Amazonの配送状況をみると、注文当日に発送したとのこと。「なんだ、これならすぐに届くな。心配して損したわ」

と思うも、1週間経っても届かなかった。心配になり配送状況を調べると、確かに発送済み。お近くの配達店まで輸送中です。との表示。

しかし、何かがおかしい。沖縄からの発送とかでなければ、発送されたら翌日か遅くても2日後に届くはずだ。

もっと正確に配送状況を知りたいと思いページをよく見ると、配送業者 YANWEN と表示されていることに気付く。クリックすると、DHLなど、海外の配送業者の一覧が出てくる。しかし、肝心のYANWENは見当たらない。

YANWEN、ただのアルファベットの羅列だと思っていたが、読むとヤンウェン。いかにも中国ぽい。

YANWEN でググってみると、Yanwen追跡と出てきた。クリックすると日本語だがなんだか怪しいサイトだ。そのままクリックするのが怖いので、もう一度検索画面に戻り調べる。

Yanwenは、燕文物流という国際物流会社だということがわかった。

追跡状況を調べる為、アルファベットと数字の追跡番号を入力して、こちらのページで検索してみた。

すると、より詳しい配送状況が出てきた。中国国旗から日本国旗へ長い矢印が書かれており、全体の30%しか進んでいない。

outbound という表示もあり、単語の意味が分からないので、こちらも検索する。意味は、外国行きの、市外に向かう。

すでに分かっていたのだが、ここで現状を受け入れることにした。

注文した寝袋は、中国本土から空輸で配送されていること。しかも、まだ全体の30%しか進んでいないということを。

以前、中国メーカーのスマートウォッチを海外サイトで購入した際は、日本に物流倉庫があり、すぐに届いたのたが、今回はどれくらいかかるかわからない。

「こりゃマジで4月3日以降に届く可能性あるな…」その日はキャンプ3日前、もし翌日届くような商品でも1日余裕を見ておきたい、となると、「今日が注文ギリギリだ!ヤバい!」

ということで、急いで目星を付けていた格安寝袋をAmazonで注文。

これで、寝袋無しでキャンプ中に凍え死ぬこと、もしくはデカい寝袋をわざわざ持ってきてもらうことはなくなる。

「まさか、中国本土からの発送だとは思わなかったな。やっぱり配送予定日は信じた方がいいんだな」と勉強になった。


すると、翌日家のチャイムが鳴り「Amazonの配送です」とお兄さん。「お願いします」と言い、トイレに行きたかったのを我慢し、再度玄関のベルが鳴るのを待つ。

しかし、10分経ってもベルは鳴らない。「配送物が多いのかな?それにしても遅いな」と思い20分待てもベルは鳴らない。

そろそろ打ち合わせの時間になってしまう。「もしかして!」と思いドアを開けると、小さな包みが置き配されていた。

「なんだよ!置き配するって言えよ!」と思うも、すぐにトイレへ向かった後に、打ち合わせに参加。

打ち合わせ終了後、Amazonからの包みを見てみると、僕宛なので、早速昨日注文した寝袋が届いたようだ。

「たとえ、格安でもやっぱり日本製だよなー」と思い包みを開けていく。包みは、丁寧に開けるタイプだ。ハサミを使い綺麗にテープを切り、なるべく包みを破らないように開け進める。

「ん、なんだかAmazonにしては、めちゃくちゃ丁寧な梱包だな」と思う。Amazon倉庫からでは無く、メーカーから直送なのだろう。「やっぱり日本製だぜ!」

さらに、今までで一番丁寧なプチプチの包み方に感動を覚えながら開けると、寝袋が姿を現した。

中国本土から配送された寝袋が。

「なんでやねん!」と本当に大きく声に出してしまった。

意味がよく分からなかったので、すぐにAmazonで配送状況を調べる。昨日と全く変化が無い。Yanwen追跡でも、30%から一歩も進んでいない。

「このページはなんの情報が表示されているのか?真実でない追跡ページになんの意味があるのか?」とショックを受けつつ、追加で注文した格安寝袋の配送状況を見る。こちらはまだ発送されておらず、キャンセル出来る可能性がある状況とのこと。

初めてAmazonでキャンセルをクリックして、「頼む、キャンセルされてくれ」と祈る。

「まさか令和の時代に、ネットショッピングでだまされると思わなかったな」「さっきまでの日本製を絶賛した感動を返してくれよ」

なんだか呆気に取られてしまった。


結果的に、格安寝袋はキャンセルでき、無駄な出費を払うことなく済んだが、以前、Amazonの偽メールに気付かず、まんまとクレジットカードを不正利用されたことを思い出す。

「Amazonに完全に踊らされたな」「より注意深く生活をしないといけないな」と痛感した令和3年度末の出来事であった。

ちなみに、4月4日現在、Yanwen追跡では、30%から一歩も進んでいなかった。






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