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ダービー馬はダービー馬から 2022年日本ダービーについて

遂に29日に待ちに待ったダービーです。
ホースマンを含め、馬券を買う側の人たちにとっても楽しみになる世代最強決定戦。
見るだけでも楽しめる一戦ですが、やはり馬券を当ててなんぼだと思います。

では早速、これから攻略のまとめに入っていきたいと思います。

過去10年の3着以内のデータは以下の通りです。

過去10年の3着以内のデータ

そして今回の出走メンバーは以下の通りです。

今回の出走メンバー

これを参照して各ポイントを見て頂きたいと思います。
なお、今回は記載したい事項が多いので自分がダービーにおいて最も重要視している3つのポイントをまとめていきます。

ポイント① 枠順 馬番順

ダービーにおいて枠順の重要性は周知の事実。
馬の強さだけで見ずにこの有利なポイント、不利なポイントを押さえることで馬券的にも大きく変わってくると思います。

内枠

まず内枠についてです。

内枠の中でも1枠1番は有利な枠として言われ続けています。
実際に枠順別成績を10年間のデータで見てみます。

過去10年の枠順別成績
過去10年の馬番別成績

このように1枠が有利、さらに馬番1番に関してはこの10年で5頭が馬券内に入っています。
1番という無条件でこの数字を出せるのは大きなポイントです。
過去にどのような馬がいたかを見てみたいと思います。

過去10年の馬番1番の成績

1番人気になった馬が4頭いますが、馬券内に飛んだのは18年のダノンプレミアムのみとなります。
そして19年には単勝12番人気のロジャーバローズが制しています。
馬番1番という要素だけでも馬券に絡める意味はあると思います。

外枠

次に外枠についてです。
Cコースを使う分、やはり外になると多少立ち回り的にも難しくなってくるところがあります。
6~8枠、勝馬こそ輩出してるものの特に7,8枠に関しては成績が極端に悪いです。先ほどの枠順別成績を確認してもらいたいと思います。

さらに大外8枠に関しては1枠の平均着順が8.8着に対して12.6着ととても悪くなります。
そして18番はもはや死に目となっている状況です。

その8枠には過去どんな馬が入っていたかを見ていきます。

過去10年の8枠成績

そもそも人気になっている馬自体があまり多くありません。そんな中勝利したワグネリアンは素晴らしいです。
しかし、中位の人気の成績はほぼ人気以下の成績となっていることが見受けられます。
グランデッツァ4番人気10着やレッドリヴェール4番人気12着、キタサンブラック6番人気14着等の成績を出しています。

唯一1番人気となったアドミラブルも3着とういう成績になっています。

このことから大外の不利は否めないというようになっています。

ポイント② 血統面

筆者はココを一番重視しています。

ダービー馬はダービー馬から

この格言がある通りだと思っています。

過去10年の成績を一度振り返ってみると1着馬はワンアンドオンリーを除いてキンカメ、ディープの産駒となっています。

実際に去年は断然人気のエフフォーリア(エピファ産駒)が2着となり、ディープ産駒であるシャフリヤールが勝利しました。
ロジャーバローズが制した際も断然人気はサートゥルナーリア(カナロア産駒)でした。
さらにマカヒキが制した際は馬券内はディープ産駒の独占となっています。

しかし、だからと言ってディープ産駒だからという理由だけで買うことはお勧めしません。
ダービーに関してディープ産駒を選ぶにはポイントがあります。それは牝系です。

これまでに勝馬となったディープ産駒7頭を見ていきます。

勝ち馬となったディープ産駒

昨年、勝馬となったシャフリヤールは母父エッセンスオブドバイは記してある通りエーピーインディ系となっており、米国型の血統。三冠馬となったコントレイルは母父アンブライドルズソング。ファピアノ系で父のアンブライドルドはケンタッキーダービー馬です。
その他も全て母父が米国系から来ているものとなっています。

米国系の血統は成長力を高める。言ってしまえば早熟型を生み出しやすいです。よって3歳限定となるレースではとても強くなるということです。
米国型の血統でも早熟型、晩成型は分かれますが調べればおそらく出てきます。

そして東京芝2400mという王道の舞台に対してスピードが寄り求められるのでディープインパクトと米国系の速さが活かせるレースとなるのです。
今年の大阪杯ではディープ×米国の2頭でワンツーとなりましたが血統的にはリンクする部分があります。

ディープ産駒でも危険視できた例として挙げられるのがワールドエースだと思います。

ワールドエースの血統表

ワールドエースの母父はアカテナンゴとなっており、ドイツの血統。母のマンデラも独オークスの3着の実績があります。

そしてドイツ血統というのは凱旋門賞などに強く力を発揮するタイプであり、どちらかというとタフな馬場に強くなり、ワールドエースは残念ながらダービーの舞台では不向きだったといえます。

今年も当然のようにディープ産駒が出走していますが、狙うのであれば牝系に注目してみましょう。

勿論、ディープ産駒、キンカメ産駒以外がノーチャンスということはありません。血統的にダービーという物自体にマッチしているかを確かめてみましょう。
ツイッターでのリプやコメントにて気になる馬がいる場合は是非伺ってください。極力解説出来るようにしておきます。

ポイント③ テン乗り 乗り変わり

テン乗りとは今回が初騎乗となることを指します。
今回もテン乗りがいますが、テン乗りがダービーを制覇するのは現時点で68年間無く、達成すればもはや快挙となるほどのものです。
過去10年でもテン乗りで着に絡むことができたのは2014年マイネルフロスト、2015年サトノラーゼン、2018年コズミックフォースの3頭のみとなり、非常に厳しいです。

そして騎乗経験があってもダービー時点で乗り代わりになった馬も良い成績ではありません。
実際に数字では

ダービー継続騎乗時
9-9-8-90/116
勝率7.8% 複勝率22.4%

ダービー時乗り代わり
1-1-2-58/62
勝率1.6% 複勝率6.5%

となっています。(画像が上手い事作れずに載せられなくてテキストとなってしまいました)

このようにテン乗り、乗り代わりの現状は厳しいです。
昨年のダービー時に乗り変わり制したシャフリヤールと福永騎手は素晴らしいですが、数字として見るとやはり厳しくなります。

総括

自分は以上の3点を主なポイントとしてダービーの予想をしています。
世代頂点を決める戦いではありますが、やはり馬自体の能力だけではないと思うレースでもあります。
3歳戦ということもあり、未知数なものになります。
どのレースにも言えることですが決して前走の評価で決めることはよくないと思います。皐月賞には皐月賞の適性があり、ダービーにはダービーへの適性があります。それを考慮して考えていきましょう。
気になるポイントなどがありましたらご相談ください。コメント、ツイッターのリプライ等でお待ちしています。

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