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Somewhere not Here

2022年3月6日(日)、三鷹の横森珈琲でプリンをいただいた後、井の頭にある写真集古書店book obscuraで開催されている写真展を観に行った。

写真展は、twitterを何気なく見ていて、行ってみようと思った。自分もよく訪れる井の頭で撮影された写真が展示されているというので、気になったのだった。

book obscuraは、2年前の1月に一度訪れている。その時に写真集は買わなかったが、書籍を1冊購入した。その時、気になっている作家と写真集についてお聞きすると他店の在庫まで調べてくれる親切さで、結局その写真集は他店で購入したのだが、井の頭にいいお店があるなぁと思っていた。しかしその後、前は通ることはあっても店舗に寄るタイミングは逸していた。

実際に展示されている写真を見て、正方形フォーマットだったのでハッセルとかで撮影したのかと思い、在廊していた作家ご本人にお聞きすると、すべてデジタルで正方形フォーマットで撮影しているという。しかも作家ご本人は三鷹市在住で、通勤時に撮影した写真もあるという。

各写真を撮影したポイントが井の頭近辺の地図に示された案内紙が用意されており、どの写真をどこで撮影したのか、わかるようになっていた。これでも三鷹市在住26年、地図を見ればそこがどんな場所かは想像がつくので、それぞれの写真が地図上に示された場所で撮影されたものとはとても思えなかった。モノクロだし、撮影時間帯などの影響、画像処理などにより違った雰囲気に仕上げることができるとは言うものの、各写真ともよく考えて一定の雰囲気を出している感じがした。何よりも井の頭公園近辺は観光地みたいなもので、こういう写真が撮れる場所とは考えていなかったので、感心するしかなかった。

帰宅する際に、自転車で撮影ポイント2か所だけ寄ってみることにした。

写真だけではどこを撮影したか非常に分かりにくいものもあり、見つけるのに苦労しそうであったが、案内紙のQRコードをスマホでスキャンすると、Google Mapで撮影ポイントが表示されるという工夫もされていた。さらにそのポイントを撮影して、写真を#SomewhereIsHereというハッシュタグをつけてInstagramに投稿すると、ポスターまたはポストカードを1枚プレゼントしてくれるという。

1か所目付近に到着すると、一人の若い男性がライカQ2で何かを撮影していた。声をかけてみると撮影された対象が見つからないという。作家ご本人が「斜めに倒れ掛かった桜の木にある」と言っていたが、分からずに帰ろうとしていたら、当の男性が対象物を発見した。桜の樹の表皮にできたでっぱりを撮影したものだった。これは何と呼ばれているものだろう。この木の存在は知っていた。昨年の3月に撮影していた。

この時の写真の1枚目がこの樹の桜であった。お互いに対象物を撮影して別れた。

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これが撮影されていたもの…。

自転車で2か所目に行ってみると、今度は女性がポイントを撮影していた。彼女はGRで撮影をしていたが、何と上着の下にライカM モノクロームをぶら下げていた。話をしているうちに先ほどの若い男性がやってきて。3人でしばらくカメラ・写真談義となった。

短時間の話だったが、楽しかった。来てよかったと思った。

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これがそのポイントの写真。全く普通の写真だが、展示されている写真は同じ場所を撮影したとは思えない別モノ…。これは凡人の写真だ…。

お二人とはInstagramでお会いしましょう、と言ってお別れし、自転車で帰宅した。

久しぶりに充実したような気がした一日だった…。

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