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船乗りが船に持っていく荷物の中身。その2
|船に持っていくもの ~仕事関係編~
次に、船内の業務で使うものを紹介していきます。
①業務で使うセット一式
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こちらは、私が船の機関士として、普段業務中に着ている服と、身につけている道具一式です。
左から順に、つなぎ、革手袋、トーチ(懐中電灯)、ヘルメットキャップ、画板、耳栓、ベッドライト、G-SHOCK、デジカメです。ヘルメットと安全靴は船で支給されるため、持参しません。
仕事場は、船の動力源となる機械がたくさん集まった機関室。
私はそこで、メインエンジン、発電機、ボイラをはじめとした重要機器の運転や管理、点検、また故障の修理を行っています。
イメージで言うと、自動車整備士の船バージョンですかね!
業務内容の詳細は、後日掲載予定の記事をご覧ください。
②書類系
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船に持っていく書類は、とにかく数が多いです。
そのくせ、書類をひとつでも忘れたら乗船はキャンセル!船から強制的に追い出されます。
それもそのはず、船員は歴とした国家資格なので、持っていく書類のほとんどが資格関連の証明書となります。世界各国の港に入る船なら尚のこと、船員の身元の管理には厳しいです。
船に持っていく荷物の中では、この書類系がダントツで重要ですね!
私も乗船前には、必要書類の持っていき忘れがないよう、それこそ10回以上再確認します。
てるの豆知識③
船員として働くには、国家資格が必要。
また、乗船に必要な書類はたくさんあるが、その内のひとつでも忘れたら船に乗れない。
右上にあるのは「船員手帳」、その下にあるのが「海技免状」と呼ばれるものです。
船員手帳とは、世間でいうマイナンバーカードのようなもので、船員として船で働いたり、試験を受けたり、そんな公的な場面では必ず必要になる書類です。
一方海技免状とは、皆さんお持ちの運転免許証のようなもので、この免状は難易度によって6段階の階級に分かれています。
ちなみに私は上から3番目の免状を持っています。階級が上になるほど、より難易度の高い業務を担当できるようになります。
|船に持っていくもの ~プライベート編~
ここからは、私が船内のプライベートの時間に使うものをサクッと紹介していきます!
外航船の機関士の場合、船での業務時間は基本的には8:00〜17:00。途中昼休憩を1時間挟みます。
ワークスタイルは陸上の仕事と一緒ですね。
よって、機械のトラブルなどで残業が続かない限りは、17時以降がプライベートタイムとなります。
①電子機器類
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左から順に、iPad、オーディオスピーカー、 Amazon Kindle。
iPadにはお気に入りの映画や、YouTubeの動画をダウンロードしていきます。
船内にも一応Wi-Fiが通っていますが、残念ながら非常に微弱な電波なので、船では動画ほどの大きなファイルは読み込めません。
お気に入りの動画はダウンロードしていく必要があります!
Kindleは超コンパクトながら、容量によっては数千冊もの書籍の保存が可能なので、できる限り荷物を減らして乗船したい船員にはうってつけの代物です。
②カメラ
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この休暇で、遂にカメラを買いました!
超初心者ながらも、船上で見える満点の星空を写真におさめたい。でも、初めてのカメラだから、コストはできる限りおさえたい!!
そんな我儘な希望を叶えれる商品を探しまくり、たどり着いたのがこのカメラとレンズ。
カメラ▶︎OLYMPUS OM-D E-M10 MarkⅢ
レンズ▶︎Samyang 12mm F2.0 NCS CS
カメラとレンズ合わせて、6万円いかずに購入できました。(どちらも中古品)
船の上で見える絶景を皆さまにもお届けできるよう、このカメラたちと頑張っていきますね!
③ペットカレンダー
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皆さん見てください。
この文鳥、めっちゃ可愛くないですか?
こちらは実家で飼っているペットの桜文鳥。
通称、からあげクン。(本当は違う)
このカレンダーは家族が某写真メーカーに注文して作った特注品!
自身のお気に入りの写真を12枚送るだけで、あとはメーカー側でうまくアレンジして作ってくれるらしいです。
このカレンダーを見れば、船にいてもペットとの楽しい思い出を振り返れますね。
|おわりに
この記事を書いていたら、いよいよ乗船が明日にまで迫ってきました。
6か月間の乗船、怪我なく頑張ってきますね。
皆さんもどうかお元気で。
それでは、次の記事からは「船の上」で執筆していきます!
外航船員てる
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