アルカディアと刹那

いつか僕たちが大人になったとき または死ぬその瞬間に
無数の記憶が駆け巡る そこに何が見えるか?

人生の果てに何がある? 数え切れないほどの夢?
それとも絶望の人生論? これから僕らどうなるんだろうな

教室の窓から見えた空 青の光が刺すほどに
残された日を生きてゆけ 後戻りはできないさ

校庭の端から見上げた 夕暮れの夏を思い出す
朱く染まったその涙 今の僕に見せてやりたい

ああ、そうだ このままじゃ 終わりなんかないよと
思うほどに仕方ない 夏の夕に目を閉じる

さよなら僕らここからだな、いつかそうやって前を向くの?
100年先の僕らのことは わからないけどしょうがないね

なあなあ、もう会えないのかなあ そんなつまらんこと気にするな
最後の日まで走ってく 限りある僕らのアルカディア


ある日急に不安になってさ 僕ら本当は何がしたい?
ここで幸せなまま死にたい? それも悪くはないなって…

「甘えんな」ってお前が叫ぶ そうだ思い出してしまったな
本当はここを出て行くのさ そして1人歩き出すんだ

ああ、そうか いよいよだな 次は僕らの番だと
振り返るのはもう止めた さよなら僕ら、また会う日まで

daybreak! 夜が明けるまで ここで歌い踊り明かそう
決して後悔しないように 涙流しても構わないよ

そうだよ、誰も嘲笑わないさ いま世界は僕らのもの
一瞬は永遠に、永遠は側に 僕が隣にいるように

そうだ僕らはどうなっても悔いはない
いつか思い出せる
さよならほど辛いものはないけど……
怖くないよ今踏み出せる

ああ、僕らのこの声は きっと誰にも知られぬまま
いつか消えて無くなるけど それだけでも十分だよ
ああ、僕らの青春は きっと僕らしか知らぬまま
この手には何も残らないが それが僕らの青春だ

バイバイ、泡沫のアルカディア

さよなら僕らここからだな、今がいよいよその時だ
100年先でも僕らはわかる そうだろ、ああそうだ覚えてるよ

なあなあ、もう会えないのかなあ そんなつまらんこと気にするな
最後の日まで走ってく 限りある僕らのアルカディア



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