見出し画像

プリズナーズ・オブ・ゴーストランド

「園子温監督の新作は、ニコラス・ケイジが日本で撮影! 『悪魔のいけにえ2』チョップトップこと、ビル・モーズリーも来日中?」という報を受け、期待に胸を膨らませていた『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』
ポスター・ビジュアルが公開された時点では、いい意味で「海外から見た間違ったアジア感」のビジュアル、デザイン、型破りのストーリーを期待していました。

先ず、オープニングの銀行襲撃シーンでイヤ〜な予感がしました。安っぽいセット丸出しのニチアサみたいなシーン… それ以降続く、「遊郭に英語のネオン」「着物とウェスタン」「壊れたマネキン」「ボロ」「廃墟」「止まった時計」と使い古されたアイコン、イメージのオンパレードで、観ている途中で文句を言う気力も無くなりました。
「ニコラス・ケイジにこんな事させてるセンス」も笑えない。(それでも劇場ではウケてました。)
原発事故以降の世界で何らかのメッセージがあったとしても、陳腐すぎて伝わってきません。傑作が描けなくなってしまった永井豪の短編を今になって昔の感覚のまま撮ってしまったかのような酷い、酷すぎる作品でした。SF同好会の卒制か!

唯一の救いは「ビル・モーズリーがスクリーンで観れたこと」くらいです。明らかに彼のキャリアに泥を塗ってくれましたが。(ソフィア・ブテラも)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?