むかしむかし、前文明が崩壊した前後の時代の話。当時のサボテン人間達は、誰しもが「神」になる資格を持っていた。 「神」となった彼等は、理性を失い残虐性が増し、あらゆるものに対して敵意を剥き出しにして暴れ回り、数日のうちに死に至る。 しかしながら、「神」となった者の中に、数日経っても、数ヶ月経っても死に至らない者が誕生してしまった。 彼はついに何年経っても死に至らず、その肉体はどんどんと巨大になっていき、ついには山を抱きかかえられる程まで大きくなった。 意志を持つ天
・サボテン人間とは、二足歩行が可能なサボテン達の総称である。 ・彼等は水と養分と太陽の光さえあれば、光合成によって生きていくことができるため、基本的に「食事」という行為を行う必要があまりない。 ・その生態上、あれほど大きな口は必要無いはずであり、口が大きく発達した理由は現時点まで不明である。 ・彼等には「自我」というものはあまり無い。それゆえに、名前をつける文化自体が希薄である。「サボテン人間か否か」以外に大した区別をつけず、その基準もガバガバである。(丸くて黄緑色でト