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TERROR BLINDのスラッシュメタルの作り方:実践編

今回は実際にどんな風に曲を作っているのか話してみたいと思います。
soundcloudの曲をお聞きください。

①曲のイメージをふくらませる

 この時は休日の午前中がまるまるヒマだったので、メロデスラッシュを作りたいと思いたちました。めちゃくちゃメロディックかつファストで・・・というかCarnal Forge、Dimension Zero、Ebony Tearsみたいな曲を作ろうと思いました。
 とにかく曲を作り始める前にインスピレーションをどこからか得てくる必要があります。僕は曲作るときにこのバンドのこの曲みたいな曲を作ろうと着想を得ることが多いです。実際にコピーしてみて、その過程でリズムとかスケールを変えてみてインスピレーションを得たりもします。この時はCarnal Forgeの曲を適当にコピーしながら考えていたと思います。
 曲を作る前にインスピレーションを得るために全ての音楽のインプットをシャットアウトする人もいるらしいです。この辺はその人の音楽に対する考え方によるのではないでしょうか。僕はメタルは文脈が大事な音楽だと捉えています。完全な持論ですが、先人たちが積み重ねてきた膨大なライブラリの中から、自分の好きなものを選択して構築していくという要素が強い音楽なのかなと僕は思っています。分かりやすくいうと、何らかの必勝パターンというか、この場面でこのフレーズ出てくるとアガるよねーっていうの誰にでもあると思います。そういうのがメタルにおいては顕著なのかなと思ってます。なので僕はとにかく曲を聞きまくって必勝パターンを自分なりに組み立てるって感じで着想を得ることが多いですね。
 あとは違うジャンルだけどこれスラッシュメタル的に解釈したら面白いんじゃないかな、とかそんな感じで輸入してくるパターンもあります。

②リフを作る

 曲のイメージが思い浮かんだらチューニングを決めてリフを作ります。デスラッシュなので2音半下げにしました。この時は2秒くらいからのリフをまずは作ったんですけど、なかなかいい感じだったのであとは楽だなと思いました。というのもイントロのリフがカッコよく作れたらあとの展開は60点くらいのリフでも、イントロのリフに戻った時のカッコよさでどうにでもなるからです。僕はいいリフができたらそれをどうやって聴かせるか考えることが多いです。展開で聴かせるタイプの曲は苦手なので、とにかくリフが全てです。
 この時はメロディアスな曲にしようと思ったので、5弦6弦いったりきたりのダウンピッキング系のリフにしようと最初から思ってました。なんとなくメロディアスな雰囲気ならダウンピッキング、ブルータルな雰囲気ならオルタネイトと結構決めてることが多いんですけど、逆もあるし混合なこともあります。ちなみにこの速度でダウンピッキングするのは相当訓練しましたし、それがTERROR BLINDの個性にもなっているかなぁと思います。
 サビでテンポダウンするし、なんかややスリリングなリフにしようと思ったのが16秒くらいからのリフです。スリリングにしたい時は5弦でリフを作ることが多いです。ちなみに僕はレギュラーチューニング5弦の刻みが大好きなので一生それだけ弾いていたいです。
 サビはなんか雰囲気で適当に作ることが多いです(笑)。とにかくイントロのリフ!そこに僕は全てをかけています。
 
でもそれが難しいんですよね。いいリフが書けたら何の苦労もしないですよね。正直これに関しては、たくさん音楽を聴く、たくさんリフを作る、ピッキングの技術を向上させる以外の道のりはないと思います。僕もまだまだ全然いいリフが書けているとは思っていません。僕も駆け出しのころはダサすぎるリフを量産しては落ち込んでいました。共に頑張りましょう。

③ギターを仮録りし、ドラムを打ち込む

 全部できたらBPMを決めながらギターを仮録りします。そこまでキレイに録らなくてもいいですが、あんまり下手だとドラムを打ち込んでもカッコよく聞こえないので適度にキレイに録ります。そしてドラムを打ち込みます。

④ギターを本録りし、ベースも録る

 ギターを本録りしてベースも録ります。僕はパンチインってあんまり好きじゃないので使ってません。そしてこの時ベースが故障していたので、この音源はベースレスです。

⑤歌詞を書いてボーカルを録る

 この時は歌詞は書かずに一発録りでオエオエ言いました。マイクも手で持って録ったので音量バラバラです。このボーカルスタイルかなり肺活量が必要なので酸欠で指先が痺れたのを覚えています。

⑥ミキシングなどして完成

 ミキシングしちゃって下さい。

 というわけで以上になります。
 抽象的な話ばかりでしたが少しでも参考になれば幸いです。何か質問などあれば、ここでもtwitterの方でも良いのでしてもらって構わないです。
 最後にもう一度言いますが、リフが全てです。


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