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飽きることのないスラッシュメタルの魅力

前回の記事でなぜワンマンスラッシュメタルバンドをやっているのかということを長々書き、最終的にワンマンバンドの利点みたいな話になっていました。

つまるところですね
多感な時にThe Hauntedを聞いて
「なんだこのメロディアスかつ攻撃的なリフは!俺もこんなの書きてぇぇぇ」
と心に沸き上がった炎を未だに持っている、ということです

一番大きな動機はそれですが、他にもあります。
悲しいことなど自分の感情が激しく揺さぶられた時や素晴らしいアートに触れた時に創作意欲が湧くことは確かです。そういった創作意欲の表出方法が自分にはスラッシュメタルであるということも大きいと思います。

というわけで今回は僕を魅了してやまないスラッシュメタルの魅力について書きたいと思います。

①速い

身も蓋もありませんがこれが一番です。
今やグラインドコアやブルデスなどBPM的に速い音楽はいっぱいありますが、スラッシュメタルより体感速度が速い音楽はないと思っています。
KreatorのTerrible Certaintyを初めて聞いたときは速すぎて何を弾いているのか分からないくらいでしたが、圧倒されました。あのアルバムはBPM的にも速いですが、それ以外に謎の体感速度が実装されていますよね。そこが魅力です。

②ギターリフがかっこいい

やっぱりスラッシュメタルのギターリフが一番かっこよくないですか?
正直僕はTestamentのOver The WallやThe HauntedのBury Your Deadなどのイントロからガッツポーズ系リフは聞いた瞬間から曲が終わるまで「リフカッコよすぎだろ!早くあのリフがまた聞きたい!」しか考えることができません。
RAZORに代表されるような高速ブリッジミュートも大事な要素です。高速ブリッジミュートを聞くと実家に帰ってきたような安心感があります。これもスラッシュメタル以外では聞けない要素ですよね。

③リズムのノリがカッコいい

Municipal Wasteのモッシュパートなど急にテンポが落ちて自然と身体が動いてしまうようなリズムがかっこよすぎると思うんですよね。いわゆるブレイクダウンとも違うスラッシュメタルのノリだと思います。ここはハードコアパンクの影響だと思うんですが、スラッシュメタルの良さだと思います。
他にもExodusのToxic Waltzに代表されるノレるミドルテンポの曲もカッコいいですよね。あれだけ上手くできているのはExodusくらいかもしれませんが。
全体的に他のメタルと比べてロックンロール的なノリを色濃く残しているのがスラッシュメタルなのかなと思ったりもしています。

④どことなくファニーで親しみやすい

ゾンビがどうとか低劣な暴力要素とかB級SFチックな世界観とか大好きです。こういった世界観のおかげで肩ひじ張らずに聞けるし、ノリやすい音楽になっているのかなぁと思います。
いつか書こうと思ってますがTERROR BLINDのテーマもダークファンタジーを下地にした特に緊張感のないものです。

まだまだありますがキリがないのでこの辺で。
何かのViolatorのレビューで「速い、少し速い、遅いのテンポしかないのにこれだけバラエティ豊かな曲が揃っているのはすごい」みたいなの見たことあるんですが、それってスラッシュメタルにとっては最大級の賛辞だと思います。僕もそういう曲が書けるようになりたいと思ってます。

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