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ゲルインクボールペン好きが油性ボールペンを試してみました

今回は油性ボールペンについてお話しします。

現在は各メーカーさんから、工夫を凝らした油性ボールペンが多種出ています。

個人的にゲルインクボールペンのほうが好きで、今まで油性ボールペンはジェットストリームくらいしか使っていませんでした。

ですが用途によって油性ボールペンを手に取る機会が増えたため、色々試してみることにしました。

普段から油性ボールペンをお使いの方はもちろん、いつもはゲルインクボールペンや万年筆をお使いの方も、よろしければ参考にしてみてください。

今回は以下の点に注目してみました。

なめらか・カリカリ度
粘度
軸の太さ
※ほか特筆事項があれば追記


①uni ジェットストリーム 0.7

油性ボールペンといえば、やはり外せないのがジェットストリームです。

従来の油性ボールペンよりも低粘度で、なめらかに書けます。
細めの「ジェットストリーム エッジ」はゲルインクボールペンより細い線で書くことができる上に、かすれもあまりなく非常に優秀です。

展開も幅広く、軸のバリエーションも多いので選ぶ際も楽しい1本です。

なめらか・カリカリ…なめらか
粘度…☆☆☆
軸の太さ…☆☆~☆☆☆(種類によって異なる)

②PILOT アクロボール 0.3

病院で問診票を書く際、よく油性ボールペンを渡されます。
その際書きやすかったのがアクロボールです。

今回紹介するのは比較的新しい0.3の極細タイプです。
カリカリ度は前述のジェットストリームエッジとほぼ互角。特につるつるした紙の筆記に向いています。

価格帯がお手頃で、軸も上品かつ細め。女性におすすめです。

なめらか・カリカリ…カリカリ
粘度…☆☆
軸の太さ…☆

③ぺんてる カルム 0.5

外出先で書きものをする際、ペンのノック音が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな悩みに焦点を当てたのがカルムです。

静かな場所でもノック音がほとんど響かず、感触もソフト。
筆記性も過不足ないため、シーンに合わせて1本持っておくと役立ちます。

単色~3色まであり、軸もシンプルなカラー展開です。

なめらか・カリカリ…中間
粘度…☆
軸の太さ…☆☆~☆☆☆(種類によって異なる)

④uni パワータンク 0.5

パワータンクは立ち仕事・屋外などでの筆記に長けています。

こちらは「加圧式ボールペン」の一種で、ペン先を上向きにしても書きやすく、氷点下での筆記でもインクの粘度が高くならないといった特徴を持ち合わせています。

立ちながらメモを取る場合、パワータンクをはじめとする加圧式ボールペンは心強い相棒となってくれるでしょう。

なめらか・カリカリ…中間
粘度…☆☆
軸の太さ…☆☆☆
※加圧式ボールペン

⑤ZEBRA スラリ 0.5

ときおり愛用者を見かけるのがスラリです。
今回初めて試したところ、ゲルインクボールペン並になめらかに書けて驚きました。

こちらには、ゼブラが独自に開発した「エマルジョンインク」が使われています。厳密には油性ボールペンではありません。

エマルジョンインクは、水性インクと油性インクを3対7の割合で配合したもの。
そのため油性ボールペンよりもスラスラとした書き心地、かつゲルインクよりもボタッと線が太らないのです。

本当に油性ボールペンかと疑うほど、まさにスラスラ書けるペンです。

なめらか・カリカリ…なめらか
粘度…☆☆
軸の太さ…☆
※エマルジョンボールペン

⑥ZEBRA ブレン 0.5

ブレンもスラリと同じく、エマルジョンインクを採用したボールペンです。

スラリとの違いは、より「筆記ストレス」に着目して作られていること。
やや太めの軸で重心が低く、安定感があるため、書く際にブレが起きにくいのです。
今回試したなかでも、最も書きやすかったペンでした。

軸も洗練されたデザインで、ラインナップも白をベースに、きれいなパステルカラーも揃っています。

なめらか・カリカリ…なめらか
粘度…☆
軸の太さ…☆☆☆
※エマルジョンボールペン

⑦おまけ サカモト 福mimiペン

変わり種として、個人的に持っている油性ボールペンを紹介します。
昔ながらの書き味なので、お世辞にも機能性は良いとは言えません。

しかし面白いのが、大仏の福耳を押してペンを繰り出すところ。
東京旅行の際にツボにハマり、買ってしまいました。

機能的かつ、遊び心のあるペンがあると最強かもしれません。

※おまけなので特徴は省略

個人的企画① インク溜まりについて

油性ボールペンといえば、インク溜まりが気になる方もいるはずです。

今回調べたなかでは、やや多めだったのがアクロボール、ほとんど気にならなかったのがパワータンクでした。

エマルジョンインクが使われているスラリ・ブレンは、筆記が早いと書道の行書のような細い線が出てしまいました。

油性ボールペンは基本的にインクの粘度が高めです。
ですがいずれも従来の油性ボールペンよりインク溜まりは抑えられているので、ほとんどのペンはさほど気にする必要はありません。

個人的企画② スラリorブレン

スラリとブレンは、ゲルインク好きの方に特におすすめしたい油性ボールペンです。
個人的なおすすめポイントは以下の通りです。

スラリ…ゲルインクのようなヌルヌルした書き心地を味わいたい
ブレン…しっかり書く手ごたえを味わいたい、軸のデザインにこだわりたい

おわりに

あまり馴染みのなかった油性ボールペンでしたが、色々調べて試した結果、各メーカーさんのこだわりを随所に感じました。

気になるペンがありましたら、店頭で実物を見たり、試し書きをしてみたりするのをおすすめします。

1本でも自分に合ったペン、使いたいシーンに合わせたペンを持っておくと、書くことへの気分も変わるかもしれません。

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