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米雇用統計NFP予想下振れ、ドル円は141円台へ続落。


【8/4相場概況】

東京時間、ドル円は仲値に本邦実需の買い観測などで142.88円まで上昇となるが、時間外の米10年債利回りが低下すると142円台前半へ失速。欧州時間、米雇用統計を控えドル円は142円台半ばで小動き。NY時間、7月米雇用統計ではNFP(非農業部門雇用者数)が18.7万人増と予想の20.0万人増を下回った。また、失業率は3.5%、平均時給は前月比0.4%/前年比4.4%と予想より強い内容となった。NFPの低下を受け、FF金利先物市場が織り込む年内の追加利上げ確率は低下しドル売りが先行。米長期金利が急低下するとドル円は141.55円まで下落。

【8/7相場観】

ドル円はNFPの予想下振れに反応。しかし、平均時給や失業率など総合的にみると、そこまで雇用事情が鈍化したとは思えない。8/2のフィッチによる米国債格下げを契機に、ドル上昇に対する懐疑心から、ネガティブなものに反応しやすくなっているのではないか。相場は、思惑が先行するものなので、流れが下向きになるのか様子見といったところか。
 
日足一目均衡表でみると、先週末の下落で、雲に突入となり好転→解消。転換線と基準線が先週末より急接近となっているが、本日144.09円以上の高値を付けなければ、好転にならない。本日続落だと、「三役逆転」に近づく。弱気転換になるかの瀬戸際である。
先週末の安値141.55円は、137.23円-143.88円に対する押し38.2%(141.33円)レベルまで下落。想定内の下げだが、もう一段下が同幅に対し50.0%(140.55円)を狙うような流れだと、回復には時間がかかりそうだ。
週明けの欧州勢による動きを確認したいので、一旦様子見。

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20230807執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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