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先週の米雇用統計を受け追加利上観測高まりドル円は133円台後半。

【4/10相場概況】

東京時間、ドル円は早朝131.83円まで下押しとなるが、仲値で本邦実需の買い観測から132.80円まで上昇。欧州時間、イースターマンデーで欧州勢が不在の中、先週末からの上昇に対する調整の売りが入り、ドル円は131.99円まで下落。NY時間、前週末発表の3月米雇用統計が米労働市場の底堅さを示す内容となった事を受け、FRBが5月に追加利上げを実施するとの観測が広がった。また、植田和男日銀総裁の就任記者会見で、現行の大規模金融緩和策について「継続することが適当」と述べたことも買い材料となり、ドル円は4/3の高値133.75円を上抜け133.87円まで上昇。

【4/11相場観】

植田和男日銀総裁の就任記者会見直後は、それ程強い反応ではなかったが、NY勢は買いとして反応。欧米が連休明けということで、先週末の上昇に、乗り遅れた追随買いの援護要因になったようだ。今のところ買い方に勢いがあり、明日の米CPIが強い数値となれば、134円台回復の可能性も高まる。
 
テクニカル的には、127.21円-137.91円-129.63円からの上値拡張38.2%(133.71円)・4/3の高値133.75円・137.91円-129.63円に対する50%戻り(133.77円)の重複ゾーンを突破したことで、バイアスは上向きになったとみる。日足一目均衡表では、雲上限が134.13円となっており、ここを抜けると三役の一つが「好転」となり、反転の兆し。日柄で警戒したいのがGW中の5/3に雲のネジレ(変化日)が発生しており、5月のFOMCと重なる点である。
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20230411執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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