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ドル円、米長期金利低下とポジション調整で148円台前半へ下落。


【10/5相場概況】

東京時間、ドル円は149.12円で始まると、5・10日(ゴトー日)の仲値で、3連休前の本邦輸出企業の売り観測から148.25円まで下落。その後、日経平均の上昇を受け148円台後半まで買い戻された。欧州時間、米金融引き締め長期化観測の中、米長期金利の上昇受け149.09円まで上昇。NY時間、前週分の米新規失業保険申請件数が20.7万件と予想の21.0万件より改善されると、ドル円は149.11円まで上昇。その後、米長期金利が低下すると週末の米雇用統計を控えたポジション調整の売りなどで、ドル円は148.30円まで下落。

【10/6相場観】

10/3のドル円暴落が、「政府・日銀による円買い介入」ではないとの一部報道もあり、月末の外貨準備額を見るまで確証はできないようだ。本日も、「政府・日銀による円買い介入」を警戒しつつ、米国雇用統計をむかえることになる。現時点の9月NFP(非農業部門雇用者数変化-前月比)は前回18.7万人増に対し予想が17.0万人となっていて、前日の予想16.8万人より数値が上がっている。予想上振れで、米金融引き締め長期化が懸念され米長期金利が上昇となれば、ドル円は上昇しやすくなるが、米国株が下落となれば、リスク・オフのドル売りとなる場合もあり予測が難しい。一旦本日は静観し、来週の仕掛けどころを考えるのがいいのかもしれない。
 
日足一目均衡表では、「三役好転」継続。昨日の下落で転換線を割り込んでおり、本日続落で基準線を割り込み、雲に接近するようだと、上昇トレンドの調整とみる。もし、雲を割り込むような下落の場合は、10/3の150.16円の高値が天井になる可能性もでてきた。一目均衡表の補助線(転換線・基準線・雲上限先行1・雲下限先行2)は、それぞれが支持線・抵抗線となるので、注視していきたい。

現時点、上昇基調継続とみているので、フィボナッチで上値目途を計測。計測値はA波=127.21-137.91-129.63・B波=129.63-145.07-137.23・C波=137.23-147.37-144.43・D波=144.43-147.87-145.89。149円・150円の回復が条件となるが、C波61.8%の150.69円・D波161.8%の151.45円が上値目標となる。

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20231006執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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