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8月米PMI速報値予想下振れで、ドル円144円台まで下落。


【8/23相場概況】

東京時間、ドル円145円台半ば中心に揉みあい。欧州時間、8月独サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値が47.3(予想51.5)と弱い数値となるとユーロが下落。ユーロ円の下落に連れ、ドル円も145.28円まで下落。NY時間、8月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回ると、米長期金利の低下とともにドル売りが先行。ドル円は節目の145.00円を割り込むと144.53円まで下落。

【8/24相場観】

欧州・米国とPMIが予想を下振れ景気減速懸念で、リスク・オフの円買いとなりドル円が下落。これは大幅な利上げサイクルの結果であり想定内の動きである。ジャクソンホール会議を控え、材料がないところでの発表だった事への反応と考える。本格的な流れは、ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長が、米国の経済見通しや金融政策をどのように講演するかにかかっているとみる。
 
日足一目均衡表でみると、「三役好転」継続。先行1(雲上限)・先行2(雲下限)が、接近し始めており、来週8/29にクロスし「雲のネジレ」となる。何も起きない場合も多いのだが、雲のネジレは変化日とされ、基調転換やトレンド加速の起点になる場合がある。週明けの動きには注意。
 
昨日、ドル円は続落で144.53円の安値をつけたが、フィボナッチでの下値計測をみると、B=137.23円-146.56円に対し23.6%の144.35円手前となっており、まだ調整の動きとみる。A(127.21円-146.56円)・B(137.23円-146.56円)の重複ラインが141.99円と141.89円レベルなので、日足ベースでの観測だと142円前後までの下落は想定しておきたい。
 
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20230824執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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