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米CPI結果まちまちで、ドル円方向感なし。


【9/13相場概況】

東京時間、ドル円は、朝方147.01円まで下押しとなるが、その後、本邦実需の買い観測や対欧州通貨に対するドル買いなどで堅調。NY時間、8月米CPIは前年同月比で3.7%と予想3.6%上昇を上回り、ドル円は一時147.74円まで上昇。しかし、エネルギーと食品を除くコア指数は前年同月比4.3%上昇と前回の4.7%から減速した事で9/19-20のFOMCで利上げを見送るとの観測から、ドル円は147.12円まで下落。

【9/14相場観】

8月米CPIは前年同月比で予想上振れとなった。昨年11月発表時の「CPIクラッシュ」が懸念されたが、予想から大きな乖離はなかった。しかし、米CPIの発表後、方向性は出ないものの、激しく乱高下。終わってみれば、147円台をキープで、下値での買い意欲も強そうである。本日米PPI・小売売上高の発表があるが、大きなサプライズはなさそうな感じである。気になるのが本日のECBである。最近、欧州経済指標が弱い数字が続いており、欧州通貨に対するドルの動きにも気を付けたい。
 
日足一目均衡表では、「三役好転」継続で上昇トレンド中。転換線と基準線がともに上昇なので、直近はレベルが上がりそうである。雲のネジレを警戒していたが、不発に終わった。ネガティブサプライズとならなかったので戦略変更はなし。
 
上昇方向に変化なしとの事で、フィボナッチで上値目途を計測。C派(137.23-147.37-144.43)の上値拡張38.2%(148.30円)が第一目標。次が61.8%の150.69円となっているが、対象となる価格がなく、0.50円・1.00円といった「キリ番」が意識されるかもしれない。

情報・目標値段など、随時X(旧Twitter)で公開。
前回分はこちら
20230914執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保



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