見出し画像

ドル円4日続落。米CPIを控え投機筋のポジション調整。


【7/11相場概況】

ドル円は141.30円で始まると、東京時間、仲値後には日経平均の伸び悩みなどを受け、リスク回避の円買いが先行し140.57円まで下落。欧州時間、7/12(水)の米CPIを控え、投機筋の「ドル買い・円売り」ポジションの調整が入り、ドル円は140.15円まで下落。NY時間、米10年債利回りの上昇を受け、ドル円は140.95円まで買い戻されるが、米10年債利回りが低下し始めると、ドル円は140.30円前後まで失速。

【7/12相場観】

投機筋の「円売り・ドル買い」ポジションが約5年半ぶりの高水準となっていて、本日発表の米CPIが鈍化と見込まれている事から、「ポジション調整のドル円売り」との構造のようだ。日銀の金融政策変更の噂も流れ始めており、センチメントが一気に下向きとなっている。米CPIの発表が出るまで、本流は読めないので、フライングしないようにしたい。
 
日足一目均衡表では、「三役好転」が解消。遅行線が26日前チャートとクロスし逆転となった。4/27から54営業日連続で「三役好転」を維持してきたが、遂に解消となった。気を付けたいのは、ここから一気に下降基調となるわけではなく、調整期間に入った段階という事である。本格的下落基調と判断するには、次に転換線<基準線、雲突入などのステップが必要。もちろん、本日の動きで、「三役好転」復活となる場合もあるので、慎重に対応したい。
  
情報・目標値段など、随時Twitter(https://twitter.com/eva_endo)で公開。
前回分はこちら
20230712執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?