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ドル円、5月米ISM製造業景気指数が予想下振れ4日続落。

【6/1相場概況】

東京時間、ドル円は139.33円で始まると、早朝一時138.97円まで下押しとなるが、堅調な日経平均・米下院で債務上限停止法案が可決・時間外の米10年債利回りの上昇などもあり139.78円まで反発。欧州時間、ドル円は米10年債利回り上昇を受け139.95円まで上昇となるが、米10年債利回りが低下し始めると139.33円まで下落。NY時間、5月ADPが予想を上振れると、ドル円は139.87円まで上昇。その後、米10年債利回りの低下を受け売りが先行。5月ISM製造業景気指数が予想を若干下回ると138.42円まで下落。その後買戻しが入るが、戻りは限定的で138.78円でクローズをむかえた。

【6/2相場観】

ドル円、乱高下続く。ADPは予想を上振れたが戻りがあまく、ISM製造業景気指数の予想下振れに強く反応。気のせいかもしれないが、雇用系の指数においてADPの反応が弱くJOLTSへの反応が強くなっている気がする。さて、本日は米国雇用統計である。5月NFP(非農業部門雇用者数変化)が前回25.3万人で予想が19.0万人。JOLTSやADPが予想を上振れていることから、強い数値とみる向きが多いが、弱い数値の場合は、ネガティブサプライズで売りに拍車がかかるかもしれない。引き続きハイボラが予想されるので、振り回されないように注意したい。
 
テクニカル的には、4日続落となったが、日足一目均衡表では「三役好転」継続。転換線を割り込んだが、下げ幅は、まだ調整の範囲とみる。本日は米国雇用統計だが、日足一目均衡表においては、雲のネジレ(変化日)が発生しており、トレンドが変わる可能性があるので、流れに逆らわないようにしたい。
200SMA(単純移動平均線)の137円台前半を割り込まなければ、上昇基調継続とみる。

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20230602執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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