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米個人消費・米住宅指標の予想下振で、ドル円5日振りの反落。


【9/28相場概況】

東京時間、ドル円は149.62円で始まると、鈴木財務相から「過度な変動があればあらゆる手段を排除せず適切に対応」など円安牽制発言や日経平均の急落を受け149.37円まで下落。欧州時間、ドル円は149円台前半で揉みあい。NY時間、4-6月期米国内総生産(GDP)確定値で個人消費の伸びが前期比年率0.8%(予想1.7%)・8月米住宅販売保留指数は前月比▲7.1%(予想▲0.8%)と弱い数値となると、米10年債利回りの低下とともに、ドル円は149.14円まで下落。

【9/29相場観】

鈴木財務相の円安牽制発言があり、ドル円の上値は抑えられたが、口先介入によるドル円下落は限定的のようだ。マーケットや個人投資家が円買い介入を期待している局面で、政府・日銀が円買い介入を行うかは疑問である。昨日は、5日振りの反落となったが、まだ149円台を維持しており、「天井を付けた」と言い切れる下げではなく、「調整の押し」と言えるのではないか。本日は9月の最終日となり、ポジション調整による売りには警戒したい。
 
日足一目均衡表では、「三役好転」継続。転換線と基準線が横ばいなので、小さな調整とみる。上昇トレンドに変調の兆しは出ていない。
 
上昇波形をフィボナッチで計測すると、昨日D波100%(149.33円)まで調整の下げとなっているが、深押しではないので、次のポイントがC波61.8%(150.69円)に変更はない。
 
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前回分はこちら
20230929執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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