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ドル円141.50円まで上昇後、解散選挙見送り表明で失速。

【6/15相場概況】

東京時間、ドル円は140.04円で始まると、5・10日(ゴトー日)の仲値で買が先行。前日のタカ派FOMCや日銀の金融緩和継続との見方で買いが先行し、141.42円まで上昇。欧州時間、ドル円は141.50円まで上昇。その後、岸田首相が今国会で衆議院解散を見送と表明すると、ドル売りが先行。また、ECBが0.25%の利上げを決定し、対ユーロなどでドル売り先行。NY時間、5月米小売売上高予想上振れとなるが、戻りは限定的となり、ドル円は140.15円まで下落。

【6/16相場観】

東京時間夕方にかけて、ドル円は141.50円まで上昇。一気に142円台挑戦の流れに思われたが、岸田首相が解散見送りを表明し一転売りが優勢。ECB利上げによる、ユーロ買いもドル円の売り材料になった。昨日発表の米小売売上高だが、CPI・PPIが弱い数値の流れで下振れ予想だったが、結果予想上振れ。これで、米国の急激なリセッション懸念も後退したのかもしれない。本日これから日銀金融政策決定会合による金融政策が発表される。事前予想は据え置きで、金融緩和継続とみられているが、これも結果が出るまで動きにくい。
 
テクニカル的にみると、138.42-140.93のレンジを上抜け、141円台突入で、強い上昇トレンド再開と思われたが、日足ベースで上髭の長いローソク足となった。本日陰線で終わると、天井感が出そうなので警戒。一目均衡表では「三役好転」継続で上昇トレンド。上髭は気になるところだが、まだ天井との判断は早すぎるのではないか。
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20230616執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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