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本邦要人の円安牽制発言が入るも、ドル円143円台で堅調。

【6/26相場概況】

ドル円は143.47円で始まると、東京時間、日経平均の軟調や時間外の米10年債利回りの低下を受け143.24円まで下押しとなるが、日経平均がプラス圏まで回復すると143.60円台まで買い戻された。欧州時間、神田財務官松野官房長官らによる円安牽制発言(「急速で一方的な動きもみられる」「高い緊張感を持って注視し、行き過ぎた動きには適切に対応する」など)を受け、ドル円は142.99円まで下落。しかし、その後は買戻しが先行。NY時間、ドル円は日米金融政策差による買いで143.71円まで上昇。

【6/27相場観】

神田財務官・松野官房長官らの円安牽制発言があったが、昨日の反応は限定的。昨年9/22、日銀による円買い介入が入ったレベルが145.90円なので、円買い介入警戒感は高まっている。どの本邦要人も「レベル感ではなく過度な変動」と強調しており、どのタイミングで行われるかは不明。円買い介入があるかの判断は難しいが、当時と現在の環境が大きく違うので、円買い介入狙いのトレードは避けた方が無難である。
 
一目均衡表でみると、先々週の6/16(金)より、日足・週足・月足で「三役好転」(強い買いシグナル発生)となっており、上昇基調が継続。フィボナッチで計測しても151.94円-127.21円の下落に対し61.8%(142.49円)を突破と上昇基調継続。しかし、上げ相場は、どこかで終焉となるものである。天井の兆しを見逃さずチェックしていきたい。
 
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20230627執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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