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ドル円、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長発言控え調整。


【8/22相場概況】

東京時間、ドル円は、時間外の米10年債利回りの上昇を受け146.40円まで上昇。その後、本邦輸出企業の売り観測や「植田日銀総裁と岸田首相が会談」との報道などで145.85円まで下落。日銀総裁が会談後に「為替相場の変動についての議論は特にない」と発言すると買い戻しが入り146円台を回復。欧州時間、米10年債利回りが低下すると、ドル円は145.49円まで下落。NY時間、ユーロに対しドルが買われると、ドル円は146.13円まで買い戻された。その後は、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長講演(8/25)を控え方向性なく小動き。

【8/23相場観】

ドル円は反落。ジャクソンホール会議を控え調整といったところか。「植田日銀総裁と岸田首相が会談」の真意は気になるところだが、「為替相場の変動についての議論は特にない」との事であれば、現状の円安に危機感がないということで、暫く「円買い介入」は実施されないのではないか。中国経済減速など、売り材料も揃ってきているが、今の注目はパウエルFRB議長の講演で、今後の米国金融政策に対するヒントがでるかどうか、となっている。ドル円の現在レベルを考えると、先読みの必要はなく、結果を踏まえて動いても遅くはい。
 
日足一目均衡表でみると、「三役好転」継続。転換線と基準線の乖離が拡大中。200日単純移動平均線も、小幅ながらジリ高となっており、上昇トレンドに変化はない。雲のネジレ(変化日)が2つ発生しており、これは、相場反転だけを意味するものではなく、売り手と買い手のバランスが崩れる可能性があると解釈している。トレンド反転・トレンド加速の可能性が有るという意味だが、経験則上なにも変化がない場合も半数以上あるので、とりあえず注意というくらいで考えてほしい。
 
フィボナッチ計測で上値拡張計測を更新。8/17の高値146.54円を上抜けると、上値の目標は、146.77円(B61.8%)・146.94円(A161.8%)・147.33円(D100.0%)あたりか。
 
情報・目標値段など、随時Twitter(https://twitter.com/eva_endo)で公開。
前回分はこちら
20230823執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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