独銀行株急落で、金融不安再燃。ドル円はリスク回避の円買い。
【3/24相場概況】
東京時間、ドル円は130.77円で始まると、一時130.93円まで上昇するが、米国の利上げ停止観測が高まる中、その後は戻り売りが優勢。時間外の米10年債利回りが低下するとドル円は130.17円まで下落。欧州時間、ドイツ銀行が「一部の社債を早期に償還する」と発表するとドイツ銀行の株価が急落。「米司法省はウクライナ侵攻に伴うロシアへの制裁を巡り、スイス金融大手クレディ・スイスとUBSを調査している」との報道などを受け、金融不安が再燃。リスク・オフの円買い・ドル売りが先行し、ドル円は2/3以来の129.63円まで下落。NY時間、米10年債利回りの上昇や3月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想を上回ると、ドル円は買戻しが先行し130.71円でクローズをむかえた。
【3/27相場観】
ドイツ銀行株急落で金融不安が再燃。不安心理による買い手の売り決済のスピードは速いものである。先週末NY時間は買戻しが優勢。週明けの本日も130.96円まで上昇。目先大きく注目されるイベントがないので、軟調ながらもみ合いが続きそうである。
テクニカル的には、日足一目均衡表で「三役逆転」継続で、強い売りシグナル発生中。雲のネジレが3/31前後に発生。フィボナッチで計測すると先週末の安値129.63円は、127.21円-137.91円の76.4%押しである129.73円に到達。127.21円-137.91円の反発は、ほぼ全戻し。130円を割り込んだ時は、下にクラッシュするのかと警戒していたが、129円台の買い意欲が強かった。とはいえ、テクニカル的には戻り売り優勢か。
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20230327執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保
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