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ドル円3日続落。NY連銀インフレ期待低下、ドル円141円台。


【7/10相場概況】

ドル円は142.06円で始まると、東京時間、5・10日(ゴトー日)の仲値で、本邦実需の買い観測や時間外の米10年債利回りの上昇を受け143.00円まで上昇。欧州時間、日経平均が引けにかけて軟調・米10年債利回りが一時マイナス圏に低下したことなどを受け、ドル円は142.20円前後まで下押し。NY時間、米10年債利回りが低下。NY連銀の最新調査で、1年後のインフレ期待が6月に3.8%と前回の4.1%から低下し、2021年4月以来の低水準を付けたことを嫌気し、ドル円は142円を割り込み141.27円まで下落。

【7/11相場観】

先週末からの下落基調が継続。NY連銀調査でのインフレ期待低下もあり、ドル円は3日続落となり、明日の米CPIの前に141.27円まで下落。また、7/27-28の日銀政策決定会合でYCCの上限引き上げとの思惑も出てきているようだ。調整の下げなのか、天井確認の下げなのか判断の難しい所である。
 
日足一目均衡表でみると、「三役好転」ではあるものの、転換線・基準線を割り込み、遅行線が26期間前チャートに接近しており、上昇基調に変化の兆しといえる。昨日解説したリスクシナリオ分析で、昨日安値141.27円は、138.42円-145.07円に対する押し61.8%(140.96円)手前で、138.42-140.93のレンジ上限に接近。テクニカル的には大きな分岐点で、141円台を死守するか割り込むかで、流れが変わる可能性があるとみる。騙しの可能性もあるので、仮に141円割れとなった場合、その後の動きを確認してから、流れにのっていきたい。
 
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20230711執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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