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原油上昇で資源国通貨高、ドル円144.20円まで反落。


【7/4相場概況】

ドル円は144.26円で始まると、東京時間、早朝144.70円まで上昇となるが、神田財務官が「為替に関し、米国を含め様々な意思疎通を行っている」、鈴木財務相が「為替含め、財務官レベルで米国と緊密に連携を図っていることは事実」「為替相場や対応について、追加で答えることはない」などの円安牽制発言や日経平均の下落を受け、クロス円の下落とともに144.43円まで下押し。その後は144.60円前後まで買い戻された。欧州時間、原油先物相場の上昇を受け、対資源国通貨が上昇した事によるドル売りで、ドル円は144.20円まで反落。NY時間、米国が独立記念日で商い閑散となる中、ドル円で追随する売りはなく、144円台半ばまで買い戻された。

【7/5相場観】

昨日の神田財務官・鈴木財務相の円安牽制発言では、双方米国との連携をとっているとの発言で、昨年の円買い介入時に、イエレン米財務長官が「東京からの事前の連絡がなかった」と述べた事への配慮し、連携をとっていることを強調。実際に行うかどうかは別として、円買い介入に向け、準備万端の印象を与えたので、警戒したい。
 
反落とはなったが、144円台で小動きの為、テクニカル的には大きな変化はなかった。日足一目均衡表で「三役好転」(強い買いシグナル発生)継続。フィボナッチ計測だと151.94円-127.21円の下げに対し61.8%(142.49円)を回復し、76.4%(146.10円)が目先の目標。天井感が出る場合、長い上髭・大陰線・連続陰線といった形がチャートに現れてくるが、今のところ兆しは見当たらない。
情報・目標値段など、随時Twitter(https://twitter.com/eva_endo)で公開。
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20230705執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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