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2023.3.25 月食*天秤座満月

今回の天秤座満月の天空図

 2024.3.25 16時ごろ、月は天秤座で満月を迎える
 今回の満月は月に地球の影が映る、半影月食と言われる月食を伴う。
*半影月食の詳細は下記サイトを参照してください。乙女座で起こると記載がありますが、占星術的には天秤座になります。

 ホロスコープを見ると魚座に4天体、牡羊座にノードを含む3天体、牡牛座に2天体と7〜9ハウス、人との関係を表す場所に星が集まっているのがわかる。
 自分の持ち物であるお金や才能を表す2ハウスの満月と、他者の持ち物としてのお金(遺産)や他者との親密な関わりによって深い内観をもたらすため、隠された部屋と言われる8ハウスの太陽は象徴的に見える。    
 人との関わりの中で、自分だけの力ではどんなに足掻いても思うようにはならない苦しみを受け容れることで、未来への希望に変わっていく。そんなプロセスを辿りながら、自分にできることが見つかるようなホロスコープだ。

 満月は満ちる月と書く。占星術的に月は心や身体を表す。今回の月食は満ちる月に地球の影が映る。地球は等身大の自分だ。満ちる心に自分の影が映るということについて、胃腸の調子が悪いという友人がヒントをくれた。

 話は変わるが、いろいろな学びの中で人は基本的に不足感が強いと感じることが多い。
*病気になる→食べれる時に食べとかないといけない
*お金がない/足りない→仕事をしないといけない
*自信がない→資格を取らないといけない

 さとうみつろう氏によるとマーケティングというのは不足感を煽ることらしい。「この化粧品を使うともっと綺麗になりますよ」という広告は、今のままでは「あなたは綺麗じゃないよ」という自己否定の暗示を含み、綺麗になりたくて化粧品を買ってしまうというサイクルに陥る。人工的な音楽や品物は自然界にある調和の周波数を乱すので「このままではいけない」と感じるそうだ。(山や海などの自然はありのままでいいという調和の周波数を発しているらしい)

 食べると調子を崩す友人の話に戻る。病院に行ったり薬を飲んでいるようだが、そもそも調子が悪いとき、子どもや動物は何も食べずにじっとしていることが多い。身体や自然は間違えない。お腹が空いても、身体が受け付けないなら食べないのが正解かもしれない。ファスティングをすると、頭も身体もスッキリしてくる。お腹が空くことも気にならず、食事に振り回されなくなる。野生の動物や人間の歴史を見ても、お腹が空いているというのがデフォルト、当たり前なのかもしれない。
 お腹が空いてることがデフォルトなら、足りないのもデフォルトなのではないかと思い至る。お金がない、自信がないのもデフォルトだとすると「足りないのが当たり前だと思っていない」ことに問題があるのかもしれない。足りないという飢餓感は過剰に補填しようとする。無理して限界まで食べたり、無理して仕事をしてしまう。過剰なダイエットもひとつのパターンかもしれない。痩せれば綺麗になれるという美に対する飢餓感。
 足りないことが当たり前だとすれば、外から過剰に補填する必要がなくなる。お腹が空いたら必要な分だけ食べればいい。お金や仕事のためではなく学びたい知識があれば学び、自分が納得がいくまで技術を磨けばいいのだ。外側から補填するのとはベクトルが反対になる。自分を成長させたいのだ。個人的にも占星術の勉強やマクラメなど、なにかに没頭した経験がいくつかあるが、足りない知識や技術を補うための努力は、不足感や飢餓感というよりも楽しさと充足感の連続だ。失敗も次に繋がるためのプロセスでしかない。諦めるという選択肢はなく、自分の描く形になるまで時間とお金が許す限り続くのだ。

 この話は今回の満月のホロスコープに似ている。人との関わりの中で生じる役割やタスクをこなすため、欠けたピースとしての自分を受け入れ、できることを見つけていく。今までこうするべきと思っていたことや、常識を一旦隣に置いておき、今の自分にできることを探してみる。そうして欠けた部分を補い合って生きていくのが自然の在りようだと感じる。そんな未来を目指したいと、今日も格好をつけて終わる。

もうすぐ桜が咲きそう

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