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#711 中腰で居続ける

人は物事を単純化しがちである。

複雑な物事を見ると、すぐに二項対立にもちこみ、単純化する。

しかし、そのような単純化を繰り返していくと、本当に複雑な問題に直面したときに解決することができなくなる。

トップダウンの組織がまさにそうである。

トップダウンの組織は、受け身の部下が出来上がる。

多くの部下は、自分で考えて行動することができない。

だから、複雑な問題に直面しても、解決方法を考えることができない。

これは、トップダウンという「組織の単純化」のせいである。

これでは、その組織は変革していかないだろう。

単純化することは、退化することである。

逆に、複雑化することは、成熟することである。

物事を二項対立にもち込み、単純化して、解を導いてはいけない。

物事は複雑なまま、他者と対話を繰り返し、中腰で居続けることが重要なのである。

この「中腰で居続ける状態」を繰り返すことで、成熟していくのである。

これは、個人においても、組織においても当てはまる。

複雑化するものは、成熟していくのである。

これからは、すぐに物事を単純化しないように気を付けたい。

単純化したとたん、思考が止まり、退化してしまう。

そうではなく、複雑なままであり続けたい。

モヤモヤするかもしれないが、これが必要なのだ。

他者と対話し続けることが重要なのだ。

それが「成熟」につながる。

ぜひ、中腰で居続ける習慣をつけていきたい。

では。

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