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kigurumi64
#711 中腰で居続ける
人は物事を単純化しがちである。
複雑な物事を見ると、すぐに二項対立にもちこみ、単純化する。
しかし、そのような単純化を繰り返していくと、本当に複雑な問題に直面したときに解決することができなくなる。
トップダウンの組織がまさにそうである。
トップダウンの組織は、受け身の部下が出来上がる。
多くの部下は、自分で考えて行動することができない。
だから、複雑な問題に直面しても、解決方法を考えることができない。
これは、トップダウンという「組織の単純化」のせいである。
これでは、その組織は変革していかないだろう。
単純化することは、退化することである。
逆に、複雑化することは、成熟することである。
物事を二項対立にもち込み、単純化して、解を導いてはいけない。
物事は複雑なまま、他者と対話を繰り返し、中腰で居続けることが重要なのである。
この「中腰で居続ける状態」を繰り返すことで、成熟していくのである。
これは、個人においても、組織においても当てはまる。
複雑化するものは、成熟していくのである。
これからは、すぐに物事を単純化しないように気を付けたい。
単純化したとたん、思考が止まり、退化してしまう。
そうではなく、複雑なままであり続けたい。
モヤモヤするかもしれないが、これが必要なのだ。
他者と対話し続けることが重要なのだ。
それが「成熟」につながる。
ぜひ、中腰で居続ける習慣をつけていきたい。
では。
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