#901 教科内容を「見方・考え方」の観点で精選する
学習指導要領はコンテンツを盛り込み過ぎである。
これでは、コンテンツを教えることに終始してしまい、網羅主義に陥る。
これがコンテンツベースの教育を生み、コンピテンシーの育成を妨げる。
これを回避するためには、コンテンツを精選する必要がある。
コンテンツを精選する際には、「見方・考え方」を軸にする。
つまり、教科の本質である。
教科の概念的知識である。
それさえ抜け落ちなければ、コンテンツは網羅する必要はない。
「見方・考え方」「本質」「概念的知識」があれば、枝葉の事実的知識はいらないのである。
これがコンピテンシーベースの教育観である。
教師は、コンテンツを網羅することに終始しないことが重要だ。
必要なコンピテンシーを考え、教科の本質を把握し、必要なコンテンツのみを扱う。
これによって得られた概念的知識は、転移可能な知識なので、他の場面にも転移させることができる。
ぜひ網羅主義ではなく、本質主義を意識するようにしていきたい。
では。
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