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#1866 人を動かす原則

「馬を海辺に連れていくことはできても、水を飲ませることはできない」ということわざがある。

これは、「子ども」という存在を動かす教師にも当てはまる言葉である。

目の前の子どもにどんな言葉を並べて、どんなに真剣に語っても、その子ども本人が自ら「動きたい」「変わりたい」と思わない限り、現実は何も変わらないのである。

教師がいくら指導しても、いくら叱っても、子ども本人が自分を変えようとしない限り無意味なのである。

よって、子ども(人)を動かす唯一の方法は、子どもに「自ら動きたくなる気持ちを起こさせること」なのだ。

これに尽きる。

そのために、教師は子どもを一方的に叱りつけてはいけない。

そんなことをしても、子どもは「闘争or逃走反応」しか示さず、「自ら動きたくなる気持ち」など持たないのである。

教師は子どもを叱りつけるのではなく、子どもが自分で動きたくなるようなアプローチをとる必要がある。

・人格と行為を分けて指導する
・過去の良い行い、これまでの成長を想起させる
・「絶対変われる」と信じ、期待を込める
・成長できたら共にお祝いすることを約束する
・大人の世界のルール、法律を教える
・適切な行動、代替行動を教える
・できたら強刺激でほめて強化し、「また行動したい」と思わせる

このようなアプローチを駆使し、子ども自ら動きたくなる気持ちに仕向けることが重要なのである。

この道を探るしか手はないのだ。

上記のような、「子ども(人)を動かす原則」を忘れないようにしたい。

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