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#753 学んだ知の総合化

授業では、既習事項を組み合わせ、新たな知識を創造することが重要である。

それは教科内におさまる場合もあるし、教科外になる場合もある。

本来、私たちの日常生活には「教科」というものは存在しない。

「算数の場面」「理科の場面」「国語の場面」など、厳密な区別はされない。

それが「人間の日常生活」だ。

しかし、学校教育になると、とたんに「教科」が出現し、「教科の見方」でしか物事を見ることができなくなる。

「算数の時間」は算数のことだけ、「理科の時間」は理科のことだけ、となる。

しかし、それは不自然極まりない。

教科の枠はとっぱらい、全てが総合化されるべきなのである。

それが本来の「日常生活」なのである。

だとしたら、学校で学んだ既習事項という「知」は総合化されるべきである。

それは教科の枠を乗り越える。

学んだ知が総合化され、新たな知が創造される。

算数の知が、新たな算数の知になるだけではなく、理科の知になったりもする。

社会の知が、国語の知になったりもする。

そして、各教科の知が総合化される一番の時間が「総合的な学習の時間」である。

総合的な学習の時間を充実させることで、真に知を総合化させることができる。

この「知の総合化」こそが、最も「人間の日常生活」に近い形であり、最もオーセンティックである。

ぜひ、このような知の総合化を実現させていきたい。

では。

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