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#1833 はやさよりも正確性を

自由進度学習をデザインし、学びのペースを個々に任せると、「はやさ」ばかりを重視する子どもが現れる。
 
自由進度学習には、文字通り「進度」があり、こなすべき「タスク」が設けられている。
 
なので、「タスクをこなして終わり」という思考になりがちとなる。
 
これにより、「はやさ」ばかりが重視され、「友達よりも先に進みたい」という思考に陥ってしまうのだ。
 
これでは、「正確性」は二の次になってしまう。
 
しかし、学習の目的は「はやくできること」「はやく進むこと」ではない。
 
「本時の学習内容を確実に理解すること」「知識・技能を確実に習得すること」のはずである。
 
つまり、「はやさ」よりも「正確性」を重視しなければならないのだ。
 
このことに教師自身が自覚的になる必要がある。
 
そして、「正確性」の重要性を繰り返し語っていき、価値付けていく必要がある。
 
「進度」を自由にしたとしても、「はやさ」「進み具合」ではなく、「正確性」「内容の習得」を重視しなければならないのである。

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