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【全文無料】CL2024横浜134位のミライドンexデッキの考察

初めまして、てりたまと申します。
普段は木更津の方でポケカをしています。
今回はCL2024横浜でDAY2進出を果たせたミライドンexデッキについて自分の考えをまとめようと思いnoteを書くことにしました。
主な実績は
・CL2023愛知 0-3
・2023シティリーグS3 2-3
・2023シティリーグS4 2-3
・CL2024横浜 9-5 134位
と今回の横浜以外パッとするものはありませんが、ミライドンについてはかなり考えてきたのでこれからミライドン使ってみたいって人達の一助になればと思います。それでは内容の方に入っていきたいと思います。


CL2024横浜環境について

CL2024横浜時点での環境は本当に群雄割拠といった状態で非常に読みにくかったと思います。シティリーグ開催前のCL、圧倒的Tier1の不在、上位Tier同士でも乗り手によって有利不利が異なる等、デッキ選択もそうですが練度の方がより求められているように感じました。
そのため今回はずっと使ってきて自信のあったミライドンexを使用することに決めて環境を考えていきました。
環境考察として使えそうな情報は、ジムバトルの優勝報告や自主大会でのデッキ分布でした。それらを見る限りではロストギラティナのシェア率が圧倒的でありましたが、大きく流れを変えそうな情報が一つありました。それは8/20に行われたカードラッシュCSでルギアVSTARデッキが優勝したことです。これによりルギアVSTARが数を増やし、圧倒的シェア率を誇っていたロストギラティナの牙城が崩れるだろうと予想をしました。そんなこんなで、私が考えた環境は以下の通りになります。

個人的Tier表

  • Tier1

    • サーナイトex

    • ロストギラティナ

  • Tier2

    • ルギアVSTAR(白)

    • パオジアンex(パルキア)

    • ミュウVMAX

  • Tier3

    • 悪リザードンex

    • ミライドンex

    • ロストバレット(封印石)

    • ロストヌメルゴン

  • Tier4

    • その他

こちらの表は流行度で考えています。各デッキについて私の印象をざっと書いていきます。(素人考えなので流し見程度でお願いします)

・サーナイトex
 練度があるなら恐らく最強。どの対面にも大きく不利を取らないこととロスト軸が減少傾向にありそうなのでとりあえず握っとけ派閥も多い印象。毎ターンやれることが多いデッキなのでプレイスピードが求められる。一番多いと予想。

・ロストギラティナ
 直前でルギアが増える気配があり若干数を減らしそうだが、このデッキ自体不利を取るデッキが少ないため持ち込みは多そう。こちらもプレイスピードが無ければ両負け製造機になるため注意が必要。2番目に多いと予想。

・ルギアVSTAR
 直近の大型大会で優勝したことで数を伸ばしそうなデッキ。早い段階でアッセンブルスターできると無類の強さを誇るが、足元の不安定さと雪道環境が向かい風の様に感じる。Tier1デッキより数は少ないがそれなりにいそう。

・パオジアンex
 青天井の火力と月光手裏剣による小粒処理と何でもありなデッキ。アルセウスVSTARと組み合わせたゴッドパオジアンが一世を風靡したが上手い人ほどパルキア型を使っているような気がする。サーナイトとギラティナに対して戦えるのでまあまあいそう。

・ミュウVMAX
 今大会というか全大会のダークホース。なんやかんやでいつもミュウへのガードが下がっているため、握れば強いが握れる人が少ないので結局数はあまり増えない気がしている。

・悪リザードンex
 黒炎の支配者の主役。有象無象には強いが環境トップには軒並み不利を取るという今は残念なデッキ。徐々に数が減ってきてはいるもののCLの連戦には向いているデッキだと思うのでそれなりの使用率はありそう。

・ミライドンex
 タンデムユニットによる序盤の安定感と持ち前のアグロ性能+雪道手札干渉での妨害による速度差で戦うデッキ。ルギアが増えることで自然と立ち位置がよくなり期待できるデッキだが、エレキジェネレーターの嫌悪感で嫌う人もいる。

・ロストバレット(封印石)
 何故か数が減っている印象。HPのインフレにより間に合わなくなっているのかギラティナに比べてナンジャモがきつすぎるのか。ここについては勉強不足で本当にわからない。できれば沈んだままでいて欲しい。

・ロストヌメルゴン
 ギラティナの数が減ればこの子が生き生きしますよね。青天井のあるデッキにはバレットで戦い、そうでないデッキにはヌメルゴンを押し付けるといった2種類の戦い方が求められるため難易度は高めだと思う。あとヌメルゴンかわいい。

以上を念頭に置いたうえで今回の構築を考えていきました。
前置きが長くなりましたがここから当日使用したミライドンデッキについて書いていきます。

使用デッキについて

まずデッキレシピはこちらになります。

【デッキコード】Ng6Ngn-eR1pLa-gHLPLH

いわゆる雪道ミライドンと呼ばれるデッキタイプですね。
今回の構築は連戦を見据えて「できるだけシンプルに」をコンセプトにしています。それでは採用カードについて紹介していきます。

ポケモン 13枚

ミライドン 3枚

かっこいいとかわいいの同居

このデッキの主役。特性タンデムユニットによる安定した展開力とエレキジェネレーターのヒット次第ではあるが後攻1ターン目に220ダメージを狙えるのが強み。どの対面でも2体は使いたいのでサイド落ち考慮の3枚採用。かわいくてかっこいい。

ライコウV 2枚

疾走感があってかっこいい

序盤中盤を支えるアタッカー。特性しゅんそくによる1ドロー、2エネで最大220ダメージとコスパがよく扱いやすい。大体最初に殴り始めるのはこいつ。ポケモンVやexを置くデッキはライコウを警戒して5面展開してこないことが多いため、後攻1ターン目の220ダメージは期待できないことは念頭に置いておこう。3体は使わないため2枚採用。かっこいい。

ライチュウV 2枚

ライライチュウチュウポケカに夢中かわいい

終盤で決めに行くフィニッシャー。ダイナミックスパークの青天井火力でVSTARやVMAX、2進化exを倒すのが仕事だが、先行1ターン目のファストチャージも強力なため使える対面では狙ってみるのもあり。ダイナミックスパーク後は盤面からエネルギーが消えるため、余程サイド先行していない場合は中盤に撃たないようにしたい。大体1体しか使わないが、必要対面で博士で流したりする場面が多々あり安定を求めて2枚採用としている。2枚入れておくとたまに意表をつけたりする。かわいい。

メリープ 2枚

もふもふかわいい

モココの進化元。逃げるエネルギーを優先しHP60の方を採用。最速でモココに進化したいため1ターン目に必要数展開することを心掛ける。かわいい。

モココ 2枚

もこもこかわいい

特性エレキダイナモにより、ベンチへのエネ加速を行う。この子がいるからジェネレーターノーヒットが許される感がある。1匹いるだけでエネルギー供給が安定するため可能な限り早く立てたい。対面によってはボスで呼ばれて縛られる対象になるため、余裕がある時に最低1枚はエネルギーを付けておくことを心掛ける。かわいい。

ゼラオラ 1枚

仕事人かっこいい

このデッキの潤滑油。逃げるエネルギー0がこのデッキにおいてとにかく優秀。その上1エネで使えるバトルクローで役割が持てたりと影の仕事人。どの対面でも仕事をするため大体1ターン目に出すことが多い。スタートすると一番うれしいがいなくても一応成立するため1枚採用。最近2枚でもいいかなと思い始めている。かっこいい。

ボルトロス 1枚

卍解 黄煌厳霊離宮

環境を考えた際に自分が行きついた答え。よく見る雪道ミライドンには採用されていないことが多いが使ってみるとかなり便利なカード。ミライドンで当時の環境デッキと戦って一番思った内容として、悪リザードンがきつすぎる。サイドを3枚以上取るとリザードンの攻撃を誰も耐えることができなくなり押し込まれて負けるといった展開が多く、どこかで非エクのアタッカーを挟む必要があると考えたが、ゼラオラでは火力不足。どこかにいいカードはないものかと探したときに見つけました。いるじゃないですか黒炎の支配者に!
発表当時は誰が使うんだと思っていたが見れば見るほど環境にマッチしている。
・当時リザードンexデッキに多く採用されていたピジョットexを弱点込みで一撃で倒すことができる。
・リザードンexを140+220で倒すことができタイミング次第ではお守りミライドンで一撃耐えることも可能。
・環境が進み増えてきたルギアVSTAR、オリジンパルキアVSTARも一撃で倒すことができる。
・月明りの丘の登場により、HP70以上をキープしやすくなったサーナイトをHP満タンの状態でも倒せる。
と書き出したら止まらないのでここまでにするが、使い方次第でかなり化けるオススメの1枚。ロスト相手には弱い要素しかないため出さないようにしよう。かっこいい?

グッズ 14枚

ネストボール 3枚

ミライドン引換券

たねポケモンを展開するためのボール。ミライドンを持ってくれば実質1.5バトルVIPパスになるためミライドンデッキではお得なカード。自分から雪道を出して手札干渉を狙っていく都合上、ハイパーボールより価値は高いと思っている。ミライドンになる札をミライドン含め9枚は欲しく、ハイパーボールとのバランスを考え3枚の採用。

ハイパーボール 3枚

モココ引換券

唯一モココを持ってくることができるボール。雷エネルギーをトラッシュしておけばエレキダイナモで加速できると相性がいいように思えるが、このデッキ雷エネルギー以外に不要牌がほとんどないこと、ジャッジマン等の手札干渉で細くなった手札からさらにコストを用意することにストレスを感じることから4枚から3枚採用へ変更していった。

エレキジェネレーター 4枚

手回し発電機

雷エネルギーを最大2枚まで加速できるグッズ。使う前にはできるだけ不純物を抜くことを心掛ける。2枚当てると相手からため息が聞こえてくるが、ミライドンでポケモンを抜いた後のエネルギーが10枚以上ある山からなので大目に見てほしい。2枚加速できるとかなりのアドバンテージだが、0枚の時のガッカリ感が強く、運を強く感じさせるのがミライドンが嫌われている要因だと思われる。抜く理由がないため最大の4枚採用。

あなぬけのヒモ 2枚

いれかえ札その1

入れ替え枠その1。自分と相手を入れ替えるカードだがゼラオラが控えていれば自分はポケモンを使いまわすことが可能となる。展開が遅れたサーナイトやリザードンは壁にしたいポケモンを前にして番を終わるため、これを使って裏をとれるとおいしい。使う場面が多いため2枚採用。

ポケモンいれかえ 1枚

いれかえ札その2

入れ替え枠その2。ポケモンを入れ替える。ただそれだけ。入れ替える対象に制限がないため、モココが縛られた際の解答になる。1枚採用。

いれかえカート 1枚

いれかえ札その3

入れ替え枠その3。たねポケモン限定だが入れ替えながらHPを30回復できる。主にロスト対面において活躍する。
・おとぼけスピットを受けたライコウV、ライチュウVに使うとHP120になるため月光手裏剣、おとぼけスピットで倒れなくなるが、ロストマインは耐えない。
・おとぼけスピットを受けたミライドンに使うとHP140となるためロストマインでも倒れなくなる。
といったHPラインになるため基本的にはミライドンに使いたい。1枚採用。

ポケモンのどうぐ 4枚

勇気のおまもり 2枚

ムキムキ唐揚げ

たねポケモン主体のミライドンデッキにおいて相性のいい道具。パオジアンやサーナイト、ミュウの要求値を上げたり、ロスト対面でのHPラインずらしに使ったり、ボルトロスが返しに適当なたねポケモンで取られないようにしたりと用途が広いため貼り先は考える必要がある。数が欲しいが枠の都合上2枚採用。

森の封印石 2枚

半スターバース

試合中1回だけ何でも持ってこれるカード。VSTARを採用していないので入れ得。これがあれば必要なタイミングでボス、ジャッジマン、ナンジャモを使うことができるのは単純にうれしい。封印石を貼ったポケモンにはおまもりを貼れないことには注意する。VSTARパワーを使ったあとに引いた封印石は適当にモココとかにつけるかハイパーボールのコストにしよう。試合中に使えるのは1枚だが引けないと話にならないので2枚採用。

サポート 12枚

博士の研究 3枚

ミライドンならフトゥーでしょ

ポケモンカード象徴するドローカード。1枚でデッキの約1/6をめくることができる。ミライドンにおけるドローは博士頼りなので、使える時は積極的に使いたい1枚。デッキコンセプト的に博士より手札干渉を打ちたいタイミングが多いため3枚採用にとどめている。

ボスの指令 3枚

マジボスの指令欲しいよね…?

これがないとポケモンカードできないと言われているカード。アグロプランを通すときや最後の詰めで使う。枠があれば4枚欲しいが今回は3枚採用としている。

ナンジャモ 3枚

でんきタイプのジムリーダーですよね???

手札干渉カードその1。元の手札を山札の下に戻すのが特徴。序盤は相手の手札をあまり減らせないため、できるなら中盤、終盤に使っていきたい。ナンジャモ後のエレキジェネレーターは先に山を混ぜるかどうかも考慮しよう。試合中1~2回使いたいため3枚採用。

ジャッジマン 3枚

ピピーッ!手札多すぎです戻してください!

手札干渉カードその2。相手の手札を強制的に4枚にする。雪道と合わせることで相手の動きを妨害しその間にアグロプランを通せると強い。序盤中盤で使いたい。試合中1~2回使いたいため3枚採用。

スタジアム 4枚

頂きへの雪道 4枚

Path to the Peak

現環境最強と名高いスタジアム。ルール持ちの特性を消すというふざけた性能をしており、今の環境デッキたちは、このカードを貼る側か貼られるか側かに分類される。このデッキは先に展開しきってしまって雪道で蓋をするといったコンセプトなので先攻1ターン目に雪道を置かれると泣きを見ることもある。最大枚数の4枚採用。

エネルギー 13枚

基本雷エネルギー 13枚

VユニのSRは加工がかっこいいよね

エレキジェネレーターでのヒット率を上げるためにデッキの1/5以上はエネルギーとしたい。13~15枚の範囲が妥当のように思う。今回は13枚採用としている。

各対面の戦い方

このデッキの回し方

まず大前提として、雪道ミライドン自身の目指すべきところは、
①タンデムユニットでポケモンを展開する。
②エレキジェネレーターやエレキダイナモ、手貼りで盤面にエネルギーを用意する。
③頂きへの雪道とジャッジマンによる手札干渉を行い相手の動きを妨害する。
となります。どの対面でもこれは変わらずポケモンカードの基本のような戦い方だと思います。
①では基本的にベンチ全部を埋めるように展開します。早期に盤面を完成させることもそうですが、ミライドンには縦引きする手段が博士の研究しかなく、番の初めの1枚、しゅんそくの1枚の価値が高いです。この1枚がモココ以外のポケモンだった時のバリューが非常に低いため、山札からポケモンを抜けるだけ抜きたいという思いもあります。
②の3つの使用順番は基本的にはエレキジェネレーターからになります。
(不確定要素であり、これのヒット数次第でプランが変わるため。)
エレキジェネレーターの付け先はこのデッキにおいて一番考える内容かもしれません。優先順位としては
ライコウ>ミライドン≧モココ>ライチュウ>ゼラオラ
が一般的になるかと思います。それこそ対面毎、手札の状況で変わってきますが、これを念頭に置いておくと考えやすいかなと思います。
③頂きへの雪道はポン置きでも強いですが、一緒に手札干渉をするとより強力になります。特にサーナイトは雪道の解答札を手札に抱え込むことが多いため、ただ置くだけでは通用しないので注意が必要です。
ここからは各対面での戦い方というか意識していることを書いていきます。

サーナイトex

先攻:五分
後攻:微不利
先攻は理想の動きをし続けられれば五分、後攻は微不利なマッチだと考えています。サーナイト側は2-2-2のサイドプランが取れるため、サイド2枚まで先行されても捲ることができます。そのため、2ターン目にミラージュステップができればほとんど負けることはないと言えるでしょう。
ミライドン側は何としてもそれを阻止するため、先攻2ターン目もしくは後攻1ターン目にジャッジマンを打ちに行きたいです。キルリアになる前、特にミラージュステップ狙いでベンチをあまり展開してこなかった場合に打つジャッジマンは結構刺さりがいいので1ターンもらえる可能性があります。
初手の盤面作りはミライドン×2、ライコウ×1、メリープ×2、ゼラオラ×1が理想です。最初に攻撃するのはライコウからなのでライコウにエネルギーを集めましょう。
勇気のおまもりは攻撃する際に付けると相手の要求値が上がるため強いですが、リバーサルエネルギーが多めに入っていると簡単に突破されますので申し訳程度といった印象です。
さらに、月明かりの丘の登場でサーナイトのHPを70以上をキープしながら火力を出すことが容易になってしまったため、ゼラオラで取りに行くことができない状況が増えてきました。なので、ライコウが倒された返しの動きとしては、サーナイトのHP60以下の場合はゼラオラで、HP70以上の場合はボルトロスで倒しに行きましょう。ボルトロスで攻撃する際は、ボルトロスに勇気のおまもりを付けるとミュウのサイコショットやキルリアのビンタで倒されなくなるためあるならつけましょう。
相手の盤面からキルリアやサーナイト等のドローシステムが少なくなってきたタイミングで雪道+ナンジャモをして、1ターン止まってもらえると勝利は近いです。

ロストギラティナ

先攻:五分
後攻:五分
先攻後攻共に五分の認識です。ギラティナ側はギラティナVSTARを2面用意できるとロストインパクト2回とスターレクイエムで2-2-2を狙うことができ、細かい打点を交えずとも勝ちにいける。また、序盤に使うウッウのおとぼけスピットでダメカンを乗せておくと後でヤミラミでの回収ができるなど後々楽になるでしょう。最初はライコウVでギラティナVを取られないようにベンチの展開を4体までに抑えます。
ミライドン側はギラティナVSTARを一撃で倒すことができるのはライチュウVのみなのでギラティナVSTARが同時に2面立つことは防がなければなりません。方法としては、以下のようになります。
・進化前のギラティナVをボスの指令+フォトンブラスターで倒す。
・ギラティナVSTARに乗れないようにジャッジマンなどで手札干渉を行う。
ギラティナVを取るのは積極的に狙いたい動きで、相手側は基本的にギラティナをバトル場に出してこないため、ボスの指令が手元にある場合は盤面と相談しましょう。
ロストギラティナ側はおいそれとアビスシークを打てないためジャッジマンは結構重たいです。ここが噛み合えば1ターンを生み出すことができるためミライドンにエネルギーを集めながら裏を取る準備を進めましょう。
初手の盤面作りはミライドン×2、ライコウ×2、メリープ×1、ゼラオラ×1がいいでしょう。基本はライコウで攻撃しに行きますが、相手は最初はライコウVでギラティナVを取られないようにベンチの展開を4体までに抑えてきます。先攻でジェネレーターのヒット数と手札のエネルギーが豊富ならミライドンに集めるのも強いです。基本的に手札干渉が来ないためエレキジェネレーターは使わずにライコウ手貼りで番を返し、アビスシークを誘うのも有りです。
先攻1ターン目に頂きへの雪道を貼られるとかなりつらいので絶対に先攻をとりましょう!

ルギアVSTAR(白)

先攻:有利
後攻:微有利
先攻は有利、後攻は微有利の認識です。相性的に常に有利に見えますが、お互いに一撃でVやexを取りサイド2-2-2を目指すマッチになるため、先に攻撃し始めた方が強いです。ただ、ルギア側はこちらを一撃で倒せるのはルギアVSTAR、アヤシシV、ミュウexとサイド2ポケモンしかいないのに対して、こちらはルギアVSTARに合わせてボルトロスをぶつけサイド1を押し付けることができるため、立ち回り次第でより楽に勝つことができます。言わずもがな頂きへの雪道+ジャッジマンも協力でアーケオスがトラッシュできていない状況でできればイージーウィンも狙えます。
初手の盤面作りはミライドン×2、ライコウ×1、メリープ×2、ゼラオラ×1が理想です。ベンチを絞られた上にVガードがつくとライコウでルギアVを取れなくなる可能性があるため、エネルギーの貼り先は注意したいです。勇気のおまもりがあるなら特に考える必要はないのでライコウにつけて前に出しましょう。余裕があればギフトエネルギーがついていない方を倒しに行けると100点です。

パオジアンex(パルキア)

先攻:五分
後攻:五分
先攻後攻共に五分の認識です。ルギア同様お互い最速2-2-2のサイドプランを目指すため先殴りが有利です。パオジアン側はベンチ展開を4体までで調整してくるはずなので殴り出しはミライドンがいいでしょう。ビーダルが立っていない状態だと雪道+手札干渉が刺さりやすいため、積極的に使っていきたいですが、ビーダルが立っていたり、水エネルギーが8枚以上見えていると雪道や手札干渉の効果が薄いので雪道を置かない、手札干渉より自分の動きを優先する方がいいです。
初手の盤面作りはミライドン×2、ライコウ×2、メリープ×1、ゼラオラ×1が理想です。ライコウ1体はライチュウでも問題ありません。
最近はアルセウス型よりもパルキア型が増えてきた印象なのでそれなりには戦いやすくなっています。基本的に1パン合戦になるため、相手はパルキアを普通に出してきます。こちらの取る順序としては、相手が出してくる順番にもよりますがパオジアン→パルキア→パオジアンという流れになることが多いと思います。勇気のおまもりをつけたミライドンであればパルキアの最大打点のあくうのうねりを耐えることができるので、一応返しで取られることを防ぐことはできます。それが叶わずこちらがパオジアンを倒した返しにパルキアが出てきたら、ボルトロスを出して倒しましょう。キャンセルコロン+月光手裏剣が裏目ですがそれ以外には強い動きになります。その裏目を防ぐためにもボルトロスで攻撃するターンは手札干渉ができると強いです。
色々書きましたが、ここまでやってどちらが先にかみ合わなくなるかの勝負になることが多いので、自分の動きを優先する立ち回りの方が勝ちやすいと思っています。

ミュウVMAX

先攻:微不利
後攻:微不利
先攻後攻共に微不利の認識です。ミュウ側にダブルターボのついたミュウVMAXを2面用意されると非常に苦しいゲームになります。こちらは最速2-2-2のサイドプランが一番要求が少ないと思います。VMAXを2体取る3-3のプランはドラピオンがいなければ難しいでしょう。
初手の盤面作りはミライドン×2、ライコウ×1、メリープ×2、ゼラオラ×1がいいと思います。ミュウ側はライコウ警戒で面を広げないという行動はしてこないと考えています。もしベンチを絞った返しに雪道+ジャッジマンをされた場合にそのまま動けずゲームセットとなる可能性があるため、ライコウのために面を絞るより先行1ターン目からガンガン回した方がリスクが少ないからです。そのため2-2-2で攻める最初の殴り出しはライコウでいいでしょう。ライコウで2枚、おまもりミライドンで2枚、ライチュウで締めの動きがきれいです。もし、ミュウVMAXと殴り合うのであれば勇気のおまもりをつけたミライドンを2面用意して交代で攻撃するのがいいでしょう。
雪道+ジャッジマンでお祈りが必要な場面が多いですが、ウッウロボやロストスイーパーなどの解決札が多めに入っているので返されることが多いです。きつい。
勝てないことはないがミュウ側の方が勝利へのハードルが低いため気合が必要なマッチです。

悪リザードンex

先行:不利
後攻:不利
悪リザードンデッキは明確に不利だと思います。リザードンが同時に2面以上立つとゲームセットになることが多いです。リザードンの型はアルセウスピジョット、アルセウスビーダル、ピジョットビーダルがあると見ていますがアルセウスビーダルが一番きついです。ただ、どの型も一応雪道+手札干渉に弱いのでできるだけ悪リザードンの着地を遅らせることが重要です。
初手の盤面作りはミライドン×2、ライコウ×1、メリープ×2、ゼラオラ×1がいいでしょう。アルセウス型ならスターバースが相手の安定感の要なのでVSTARになる前に刈り取りたい。取りに行けそうならミライドン、ダメそうならライコウにエネルギーを集めましょう。
サイド2枚までならおまもりをつければ悪リザードンの攻撃を耐えることができるのでバトル場ポケモンにおまもりをつけましょう。3枚以上取ったらおまもりをつけても誰も耐えないのでここからは速攻で決めに行かなければなりません。
悪リザードンを2体倒す必要が出てきた際は、ミライドンorライコウで200以上のダメージ→ボルトロスで140ダメージで1体。ライチュウのダイナミックスパーク6エネルギートラッシュ360ダメージを狙いましょう。この過程でボルトロスを押し付けられると相手の攻撃回数を増やすことができるため、雪道+ジャッジマンでボスを引かれないようにお祈りしましょう。
かがやくリザードンを出されたときは泣きましょう。

ミライドンex(ミラー)

ミラーマッチは先殴り有利です。当たり前ですが。
先攻の場合、頂きへの雪道を置ける時以外はベンチは3体までにとどめておきましょう。相手が5面展開してきてもライコウVの打点が180ダメージになるためミライドン以外で取られることがなくなり相手側のハードルが少し高くなります。
初手の盤面作りは先攻であればバトル場は問わずベンチにミライドン×1、ライコウ×1、メリープ×1。後攻では、ミライドン×2、ライコウ×1、メリープ×2、ゼラオラ×1がいいでしょう。先攻の場合、ライコウから殴り始めるかミライドンから行くかは手札と相談しましょう。雪道を持っているならば、後攻と同じ盤面で展開して雪道で蓋をするのも強いです。後攻の場合は、相手側が展開してきていればライコウで、展開してきていなければミライドンでの攻撃を狙いましょう。相手側の展開が渋くエネルギーの付きが悪いならば、後攻であってもベンチを展開しないという選択も一考の余地ありです。
このマッチはボスの指令がかなり重要になります。勇気のおまもりのついたV、exはライチュウV以外で取ることはできないため、おまもり付きのポケモンを躱しながらサイドをとっていく必要が出てきます。こちらはおまもり付きポケモンでサイドを取ると相手にボスの指令を要求させることができるためバトル場に出るポケモンにおまもりをつけるように意識しましょう。

ロストバレット(封印石)

先攻:不利
後攻:不利
先攻後攻共に不利の認識です。このマッチは順当にいけばロスト側が勝ちます。特に、このデッキにはマナフィが入っていないので、ロストカイオーガと呼ばれるデッキには基本的に勝てません。ロストバレットは序盤からガンガン山を削っていけるため、ロストギラティナよりも手札干渉の刺さりがよくない印象を受けます。ジャッジマンの返しにアクロマ手元にあるのやめてほしいです。
初手の盤面作りはミライドン×2、ライコウ×2、メリープ×1、ゼラオラ×1がいいでしょう。コスパを考えて基本的にライコウで攻撃するのがいいと思います。手札干渉は飛んできにくいのでエレキジェネレーター温存は成立しやすいです。こちらはとにかく相手の動きを阻害しなければならないので、毎ターン手札干渉をしましょう。序盤中盤はジャッジマン、終盤はナンジャモを意識して使っていきたいです。相手の手札にアクロマの実験がないことが透けているときのみ手札干渉をしないという選択肢が生まれます。それだけやってもかなりきついマッチです。
あなぬけのヒモでウッウのおとぼけスピットを受けるポケモンを選べる時はミライドンを差し出しましょう。盤面のエネルギーが足りているときは、メリープを差し出すのもありです。ライコウで受けた場合は、最低限いれかえカートで回復はしたいです。回復できない場合は勇気のおまもりをつけてHPラインを上げましょう。それができない場合は月光手裏剣でモココと同時に取られてサイド3枚一気取りされてしまいます。へこみます。
相手が攻撃できないターンを2ターン程確保できないと勝ちきれないためかなり運が絡むマッチだと思います。

ロストヌメルゴン

先攻:微不利
後攻:微不利
先攻後攻共に微不利なマッチだと思います。ヌメルゴンかわいい。
ヌメルゴンは基本的に2体立つことはないですが、1体立つだけでも厄介なのでヌメルゴンVの状態で何とか処理をしたいです。
目指す動きはロストギラティナ戦と同様になります。ヌメルゴンを倒し2-1-1-1-1のようなサイドの進み方が理想になるでしょう。最悪VSTARになりアイアンローリングを打たれたとしてもあなぬけのヒモ+ボスの指令が狙えるのでライチュウVの要求を下げながら突破することは一応可能です。ヌメルゴンの相方には高確率でザマゼンタが入っています。こいつのかたきうちが厄介でおまもり無しでは誰も耐えることができず、2-1交換を余儀なくされるためVがいるからと言ってサイドレースで有利を取りづらいと考えています。
初手の盤面作りはミライドン×2、ライコウ×2、メリープ×1、ゼラオラ×1がいいでしょう。最初はヌメルゴンが見えたらミライドン、見えてなければライコウで攻撃しに行きます。
このデッキは割と死角がないと思っていてミライドンが環境的に難しそうならば握ったかもしれないデッキです。ヌメルゴンもかわいいので!

最後に

ここまで読んでくださってありがとうございます。
CL2024横浜では、見事ミライドンが優勝を飾りましたね。優勝されたウチダ選手おめでとうございます!
今回紹介したリストはかなり自信がありましたが、ウチダ選手はより広くメタをとれていて優勝するにふさわしい素晴らしい構築だったと思います。
CL優勝もあり、ミライドン使ってみたいなと思う人たちにとってこのnoteがどうすればいいかのとっかかりになれれば幸いです。
もうすぐレイジングサーフが発売されますが大きく環境は変わらないと思いますので、もうしばらくはこの考察も生きてくるかなと思います。
レイジングサーフに収録されるゴージャスマントであったり未来古代で登場するテツノカイナexなど益々注目度が上がっているミライドンデッキを使ってポケカを楽しみましょう。

今回CLに挑戦するにあたり、普段からお世話になっているカードショップの仲間たちに助けてもらいました。
練習に付き合ってくれたり、カードを貸してくれてデッキを光らせてくれたり、Twitter(X)で応援してくれたりとみんなの力がありDay2まで勝ち進むことができました。本当にありがとうございました。
桃太郎王国木更津店(@mmkkisatrc)は強くて優しい人達が集まるいいところです。近くに来た時はぜひとも遊びに来てください。

内容が参考になったりよかった思った方は投げ銭方式にしてますのでお気持ちいただけると嬉しいです。京都への旅費に当てます。
余力があれば、CL2024横浜でのマッチについて、今回の不採用カード、レイジングサーフでの注目カードとかを追記しようかなと考えています。
また、リクエストあればそれについても書こうと思いますのでお気軽にどうぞ。以上、てりたま(@youneo1995)でした。

#ポケカ


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