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2021年10月、コロナ禍のバリ島で生活が立ち行かなくなった私達が選んだ決断

「夫の仕事が殆ど無くなってどうしようも無いです。これからどうしたらいいでしょう。」
同郷の友人に電話を掛けたのが去年の8月だった。25年間インドネシアのバリ島でごく普通の生活をしていた自分がまさかこんな事態に陥るとは想像もしていなかった。

夫はキーボード奏者。バリ島のホテルやカフェで演奏したり、旅行イベントを運営する小さな会社を友人と共同経営していた。贅沢はできないが生活に困る暮らしではなく、日々平穏に暮らしてきたのだった。

友人は息子に新潟のレストランの仕事を紹介してくれて、私には90歳の父と生活することを勧めてくれた。
その時は23歳の息子も職がなかったので息子の返事も聞かず快諾した。

それから一か月半でワクチン証明書、息子のパスポート及び滞在ビザ、もろもろの準備が始まって目が回りそうだった。特にコロナのワクチン証明書を」取るのが大変だった。ちょうど制限が緩やかになった時だったのでお金はかかったが、借金をしてバリから日本に帰国できた。

帰るまでは義理の両親からの協力でお金を融通してもらい、帰ったら実家の父の援助で日本の生活が始まった。


                                                                                                            


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