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スーパー坊守不在の御正忌報恩講〜皆さんのおかげさまです〜

こんにちは。お京です。

お正月に96歳スーパー坊守が自室で転倒。
尻もちをつき圧迫骨折との診断で自宅療養となりました。

コルセットと鎮痛剤にて保存的療法で大事には至らなかったものの(これ、かなり丈夫な証)
しばらくは痛みが強く起き上がるまで20分近くかけて行い、ベッドサイドでの生活が中心でした。
半月たった今ではリビングまで歩け1人で入浴できるまでに。(ぱちぱち👏)
脅威の回復力に「さすが」の言葉しかでません。
(本人は、途方もない時間に感じていただろうけど)

しかし、さらに「さすが」だったのが
転倒後3日目の朝、通院前に

「お京さん、御正忌の野菜は注文したかしら?
今年はお弁当にするからこれまでと量を変えなきゃね。」

痛みがあり自分を支えるだけでも精一杯なはずなのに、気がかりなのは御正忌。さすがです。

そんな今年の御正忌報恩講。
姿見えずとも、スーパー坊守の心ここにありき!から始まりました。

今年はお弁当形式

見本

コロナ禍前までは代々伝わる漆塗りのお膳に盛り付けお出ししていたのですが、
今年はお弁当形式にしてお持ち帰りとさせていただきました。

自坊では2日間にわたっての法要を執り行います。前日から御斎の準備にベテランお手伝いさんが来てくださいます。

生老病死は誰にでも平等にやってくる。
これまでの味付けの最終チェックは、スーパー坊守でしたが今年は療養中で不在だったことから学び、いつ何時“料理長”(お手伝いさんの中の味付け担当をこう呼んでいる)や私も不在になるか分からないので、全員で味付け味見をすることにしました。

そんなこんなで当日も数名のお手伝いさんが来てくださり、あっという間に出来上がった御斎。

相変わらず素晴らしい。脱帽です。
冷めても美味しい冷めてこそ美味しい。

お荘厳

今年よりスーパー坊守の紹介で
お仏華(仏前供華)の生け方を教えてくださる坊守さんのところでお稽古させていただくことになりました。

打ち合わせのために何度かお寺に伺わせていただき、少しの時間生け込みの見学もさせていただきました。
本願寺派のお仏華を長きに渡り守って来られてあり、それはそれは荘厳でお内陣と調和し素晴らしいお仏華。

それを見よう見真似でこれまでの自坊での生け方も併せて生けてみた私の生け込みがこれ…

ぶっはー
なんとも「見て見て」感の強いお仏華w
「すごいでしょ?綺麗でしょ?綺麗だと言って!」って伝わってきますねw
煩悩まみれの私の生けるお仏華。

そもそも本願寺派のお仏華というのは
常住不動の仏徳を表すものであるため、枝に動きをつけずに生け込むのがセオリー。

仏の道を知り始めた駆け出しの若坊守にそれを表現などできるわけもなく、合わせて伸びゆくものでもあるなぁと実感。(もちろん技術的なことも必要だけども)
10年後くらいにはお内陣と調和し完成された他のお仏具の一員となり、ともにお浄土を具現化できていると良いなぁと自分に期待してみよう。
それまで成長も退行も見ていただけると幸いです。

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