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寺嫁お京のお寺の仕事〜お茶汲み〜篳篥が繋いだ肥後古流とのご縁

こんにちは、寺嫁お京です。

芸人のとにかく明るい安村さん、日本ではもはや馴染みすぎてしまった芸が、英国のオーディション番組で大ウケでしたね。
ご本人さんはそこまで意気込んでおらず、同じ芸で8年くらいお仕事されてるようで、そのくらいの熱量で同じことを続けていると思いがけず再ブレイクがくるものなんですね。

Don’t warry!! I’m boumoring!!

ってとこでしょうか。

お茶道“肥後古流”に出逢うまで

ゴールデンウィーク明けからお茶道を習いに行くことにしました。

お寺では、故人を偲ぶ法事やご葬儀のお礼参り、お彼岸や報恩講などの法要、お参りなどでのご来訪の方にお茶をお出しする場面があります。

普段、緑茶はティーパックで飲んでいる寺嫁お京は、結婚するまで多人数にお茶をお出しする経験もなく、毎度
「今日のお茶熱かったかなぁ」
「ぬるかったかなぁ」
「渋かったかなぁ」
と自信がないままお出ししていました。


ある時、法座のご講師で来られた方にお茶をお出しした後の法話の中で
「シャンシャンの熱いお茶を〜…」
とお話をされているのを聞いて、
もしかして、自分が出したお茶のことかなぁ?とハッとしました。

そういえば、私はお茶の淹れ方も和室のお作法も何も知らない。
でも、一生懸命にご法話してくださっている方やお寺に来られる方が、私の淹れた一杯でホッとされたらきっと私も嬉しいよなぁと思えるきっかけでした。

それからネットやYouTubeで検索して
手探りであれこれ真似ていたのですが、次第にこんな小手先なことではなく、「身につけたい」と思いが湧いてくるようになりました。

そんな中、住職である夫が仏前結婚式で篳篥の演奏を頼まれることがあり、その新婦様がお茶の先生をされていると聞きました。

篳篥を奏でる住職



なんというご縁!

夫に
「結婚式が落ち着かれたら、お茶を習いたい人がいる!って伝えてほしい。」
と、ザッと50回くらいは伝えましたよね。

肥後古流とは


そんなご縁から
千利休のお点前をそのままの形で400年あまり継承されてある『肥後古流』という流派のお茶道を習うことになりました。

肥後古流 https://g.co/kgs/8cR7hr

少しばかり緊張し初めてお教室を訪れた初日、
暖かい笑顔で先生、お稽古に長年通われている方々に迎えていただきました。
初回は見学ということで、先生のお点前を見せていただきました。
お茶菓子も通していただいたのですが、何をどうやったらいいのか分からずにいると、隣にいた方がさりげなく教えてくださりました。

たおやかなお茶道の所作の中に、手の置き方やふくさの音や柄杓のお湯の切り方?など、少し空気を緊めるような男性的で武士の動きを彷彿させる所作が見受けられました。

そして
緊張をしていた私。
お点前のお姿や湯の音に集中していると不思議と心が落ち着いていることに気づきました。

ほとなくしてお茶をいただく時がきました。

薄茶をいただいた瞬間の鼻腔に広がるお抹茶の香り、湯温、なめらかさ、心地よく口の中、食道、胃と染み込んでいくのが分かり

「あぁ、美味しい〜!」

と驚きのあまり思わず声がもれてしまいました。

こんなに美味しいお抹茶をいただいたのは初めてです。

一つのお点前が終わり、
少しお話をしていただいたのですが、

今日見せていただいたお点前は数あるお点前のうちの一つであること、お点前の一つひとつの流れには理由があること、それが何十年も皆さんが通い続ける理由であること

などなど教えていただき、「身につけたい」と安易に考えていた私を恥ずかしく思うと同時に
時間をかけてその世界を「知りたい」思いが強くなっていきました。

自坊も400年の歴史あるお寺。
住職とともにその継承をしていく身として、何か通じるものがあるかもしれない。
なぜ、これらが残されてきた背景があり、残していく必要があるのか。

自分が、5年後10年後20年後、続けられているとしてどういう景色が見えるのだろうか。

見学の最後には、お寺のお茶汲みのためにと思っていた気持ちが、自分のために変わっていました。

そして、このゴールデンウィーク明けから正式に通うことになりました。
人生初めてのお茶道のお道具。

懐紙、袱紗、お道具入れ


ご紹介いただいた書籍。

ちなみに
夫の篳篥。
雅楽の仲間にお誘いされた時に、人数が少ないから篳篥をしてほしいと言われ、特に断る理由もなく受けたらしいのですが、
今や私たちに様々なお寺や人と縁を繋いでいってくれています。
流れに身を任すこと、ご縁を大切にすること、私もそのご縁の中に在らせていただいています。
ありがたいかぎりです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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