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グリーフピアサポートグループのワークショップに参加してきました。

こんにちは。寺嫁お京です。
今回は、周産期グリーフケアについてを書いています。
私自身がなにぶん学びがまだまだ浅く、気をつけながら書いているものの、内容や表現がストレートになっている場合もあるかと思います。興味を持って読んでくださる方の中でも、心がきついな〜という方や傷みそうな方は、読まれるのを控えてくださいね。そして、このnoteから離れてお茶を飲んだり、外の景色を眺めたり、気分を変えてくださいね。
くれぐれも無理のないように…。

以前、ピンク&ブルーリボン運動との出会いの記事を書きました。

その出会いから、私にも何か出来ることがあるかもしれないと思い、地元で活動されている団体があるのではないかと探しました。

ありました。

流産、死産、新生児死等を経験された方へのグリーフ(悲嘆)をサポートするため、地元で活動されている自助グループ「みんなの和」さん開催のスーパーフラワーワークショップに参加してきました。

グリーフ(悲嘆)とは


「グリーフ」は大切な人、ものなどを失うことによって生じる、その人なりの自然な反応、状態、プロセスのことです。

一般社団法人リヴオン HPより

離別の悲しみ、喪失感は、誰でも経験するものだと思います。
父、母、娘、息子、祖父母、ペット、お友達・・・大切な人を亡くした時や、引っ越しや事故で家を失ったり、離婚など。喪失経験の中で、悲しみはもちろんのこと、揺れ動く心の過程全てをグリーフと言います。

「みんなの和」さんでは、流産、死産、新生児死を経験された方へとスーパーフラワーの作成をキッカケとしてグリーフサポートをされています。

寺嫁お京の経験

これを機会に自分自身のグリーフと向き合ってみました。
私自身、不妊治療中です。複数回の流産を経験している不育症です。不妊治療中の妊娠結果は、4週の時点で検査ができます。尿中hcgという妊娠兆候を示す数値があり私が通院している婦人科では50以上あれば、妊娠していることになります。
子どもが欲しくて心から望んでの妊娠であるため、4週で分かった時点で・・・いえ、卵を子宮に戻した時点でお腹の子に声をかけ続けます。

「お父さんとお母さんのところにおいで」
「頑張れ頑張れ!待ってるよ」
「安心していいからね、安心しておいで」と、
もうその時点で、母なのです。

そのまま妊娠継続していれば、嬉しいことですが
残念ながら、翌週には数値は低下することや、心拍確認できず流産を待つということもありました。

「赤ちゃん、どこに行ったのかな…」
「やっぱり私が高齢だからかな…」
「ごめんねぇ〜頑張って着床してくれたのにね…」
「私の身体に問題があるんだよね〜」と
虚無感、子どもに対する罪悪感が押し寄せます。


妊娠初期は、妊娠自体を周囲に報告もしていないことが多いため、母はその気持ちを自分の中だけに留めることが多いのです。
初めての流産の時は、衝撃が大きくて私の気持ちは「妊娠初期の流産は、卵側に問題がある」という落とし所でした。だから、私が傷つく必要はない、と。
しかし、だからといってその罪悪感は拭えるわけではなく、ずっと抱えて、流産のたびに押し寄せ、自責の念に駆られます。
子どもを迎え入れ無事に育つことができるように生活習慣を見直し、足りないビタミンを摂り、冷えに気をつけ、処方されたお薬を内服し、今もできる限りのことをしています。

ほんの一部ですが、これが私のグリーフです。

これに、周囲の人の言葉や環境などが影響してグリーフはもっと揺らぎます。

私の場合の特殊性として
私はお寺の人と結婚したので
後継者問題、男の子問題がついてきます。

私自身は、我が子にその圧を感じてもらいたくないために、心を強く持っているつもりです。
性別の選別なんていったい誰が出来るのでしょうか。
かけがえのない命、愛おしい命、たったひとつの命、可愛い可愛い命、ただただそこに尽きませんか?
週数も関係ない、病気や障害があっても関係ない、母にとっては小さな小さな大事な子、母親はその子の母親なんです。

実際のスーパーフラワーワークショップ

ワークショップでは、スーパーフラワーを作ることをしました。


このスーパーフラワーは、地元の女性起業家集団が、女性の就労支援と社会的な活躍の場を増やしていく取組の一環で、高級紙を利用したお花づくりをされており、私たちはそのお花づくりを、お空の赤ちゃんを想いながら行いました。
花びらを選び、繋ぎ合わせ、一輪のお花を作り上げる。
母としてしてあげられることは何か…
流産した子には、いついなくなったかは分からないけど手を合わせて「ありがとう」と伝えたな。
だけど、お花を手向けてはなかったなぁ…と。
グリーフサポートを知るつもりで参加したワークショップだったのですが、私はこれまで流産した子を想う時間を過ごし、そのときの自分のグリーフと向き合うことができ、自然とケアされていました。
そして、自分の悲しみを周りに話してもいいんだなぁと改めて思いました。

お寺としてできること


まずは、悲しみを抱えているだろう人に寄り添う気持ちが大事だと思いました。1人の人としてその方の気持ちを分かろうとしている姿勢でいること。
こういう意識を持つだけでも、自ずとその方の背景を想像し、寄り添える振る舞いにつながるのではないか。

実際のサポートとしては、
お寺という場所の提供。
自助グループ自体が、ボランティアでされているところがほとんどのようなので、資金繰りへの支援として、啓発活動をされる際にお寺の一部を利用していただく。お寺自体が、今回のようなワークショップを開催する。
 また、自助グループを含めたその地域でのサポート団体などの、情報提供をする場になること。
ワークショップの中で紹介がありましたが、赤ちゃんの週数にあわせてサイズの異なるおくるみ、肌着、棺などを制作しているボランティア団体もあったので、そういう地元の団体をご紹介していく。お葬儀屋さんや仏具屋さんとも情報共有していく。
ホームページやSNSを利用しての周知。
啓発週間には、境内で灯明する、などなど・・・。

こう考えると、私たちにできることって無限に出てきますね。

まとめ

この度のnoteは、私ごとが中心の内容で非常にまとまりのない回になりました(まとめなのにw)が、自分自身の役割が明確になってきていることが、とても嬉しく僭越ながら書かせていただきました。長い(笑)
自身が所属するお寺関係のオンラインサロンでも周産期グリーフケアについて勉強させていただいているのですが、
グリーフケアにおいて、お寺という場、お葬式というお別れの儀式、それ自体がグリーフケアの一環だと聞きました。
こんな素晴らしい場所、人の辛いことに寄り添える場所、他にないのではないでしょうか。

グリーフやそのサポートについて、今後も学び発信していきたいと思います。
まとまらず、すみませんw

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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