私なんかがって思ってたこと。
先日、10月11日、国際ガールズデーにYoutubeで公開された「#ActiveBystander =行動する傍観者」Twitterで流れてきて、見てゾッとしたんです。これ、ご存知の方ももう多いと思います。どう思いましたか?
私は、忘れようと思ってたんだけど、やっぱり思い出すと辛くて悔しくて泣けてきた。これ実際に起こっています。架空じゃないよ。まだ見ていない人は、動画長くないし、みんなに見てほしいな。
この動画は、助産師でありながら性教育YouTuberとしても活動しているシオリーヌさんと作家のアルテイシアさんが制作。アルテイシアさんがふと連載でこういう動画を作りたいという言葉でシオリーヌさんが手を挙げたそう。「性暴力」を駆逐するために、加害者・被害者でもなく、傍観者に呼びかけるために制作されたもの。そもそも加害者がいなければ平和だし、本当に良い話なのは大前提であり、被害者にはよくあなたの外見・行動だからって言われることもある。だけど、第三者の遭遇者にも考えてほしい、その場に遭遇したらどうする?って問いかける動画になっています。
去年の夏の出来事でした。まだ嫌なことで、思い出したくないけど。
夜帰宅していたら、後ろから自転車に乗ってた男性に胸を触られました。揉まれた。 その瞬間、一瞬何があったのか分からなくて、状況理解できなくて、え?って頭真っ白になりました。だって、向かいからじゃなくて、後ろからいきなり、、何が起こったか分からなかった。一瞬の出来事。
立ちすくんで「あ、男の人に胸揉まれたんだ…」と思って、若干の感触が残っていて、すごくすごく気持ち悪くなった。
他の人に見られたくないと思って(汚れてしまったと思ったんです)家に帰宅して、怒り心頭に発して、荷物投げ出して、台所から包丁だけ持って、もう一回外出て、去っていったアホを捕まえようと(絶対間に合わないし、無理なんだけど)包丁を握りながら必死で追いかけました。もう姿も見えないし、絶対無理なんだろうけど、必死で。走っていて、涙が止まらなかった。悲しくなって、悔しくなって、なんで私が、なんで私が、、そのアホをどうにかしたいって一心でした。
そしたら、私が警察に捕まりました。
(そりゃそうだ、だって包丁持って夜道泣きながら走る女は狂ってる)
捕まったときは、また私は何が起こったか分からず、そのまま警察署に連行。思い出すのも嫌だから話したくないって言ったら、それじゃこれ何?って包丁持ってきた。私みたいな見た目の奴がって思われるのも嫌だったし、勇気を出して一連の流れを説明したら、
「君。髪が長いし、そんな服着ているからねえ、女の子だからねえ」って言われた。その一言で、もう誰も味方はいないんだと絶望。(は?お前なんかがっていう視線も感じさらに辛みマックス※被害妄想なのかもしれませんが)涙が止まりました。なんだかいっぱい言われたんだけど、もう思考回路は停止していました。そっか、私が悪いんだって。
警察署を出たら、夜2時くらいになっていた。からっからに疲れ果てた。
軽はずみな「欲」をぶつけること、めちゃくちゃしんどいです。
軽率な行動で、受け身はすっごく傷ついて、悲しくて、悔しくなるんです。心の隅っこで忘れられぬ傷となってひりっとする。私ってそういう対象か、知らない人に、なんで触られなきゃいけないんだよ、自分がそんなもんかって卑下されて、悲しくなると同時に怒りもこみ上げてくる。そして、無力な自分が悔しい。「女の子だからねえ」って言葉がループする。男なら触っていいもんなの?性別じゃないでしょうよ。いつでも構えてるわけじゃないから、そんな状況すぐに整理できない、無理です。
それを伝えるのも、笑い話にもならないから、話づらさもあるし、私なんかの見た目で何言ってんのハア?って言われそうで、怖かった。警察の人に伝えてもそんな反応だったから、もう誰も理解者はいないんだって言い聞かせ、忘れよう忘れようと思った。
でも、嫌な感触と恐怖と悔しさと怒りが残って、何もできなくて、翌日は、全然関係ない男の人に会うのも吐き気がするほど苦しかった。
街で声かけられて、断ったら、暴言吐かれたこともあるし、あからさまの体当たりされてことだってある。疲れるし、平和でありたいってその都度思う。身体的にやっぱり力は男性が勝るよ。
手を差し伸べること。勇気を出すことって、簡単じゃないかもしれないけども、大切だってこと。めちゃくちゃ心が救われる人がいる。
そういうことを見逃す社会、しょうがないねえ〜で済ます社会なんて糞食らえです。変えていきましょう。
これは最近のことなんだけど、永田町駅の半蔵門線〜有楽町線の長いエレベーターで分かりやすい盗撮に遭遇した。私の前の男の人が、その前の女性のスカートの下に携帯を入れて撮影していました(まさにこの動画にもあります)。目の前でやるもんだから、男の人に肩を叩き注意した。「消してください」って。男の人は、「は?」みたいな感じだったから、「今撮影した動画。」って言って、顔が一変して、私が突き飛ばされそうになったけど、ぐっと堪えて、消すまでを見守りました。消して、最近削除したファイルまで削除させた。その後、カァーっとなって男の人は足早にどっか行った。その女性が音楽を聞いていたから、振り返り、状況が分からず男の人が荒く駆け上がって行ったのを不思議そうに見てたけど、伝えなくてもいいやと思ったので、何も言っていません。私はいまだに気持ち悪い感触が残っているから、その女性にも同じ思いはしないでほしいなって思って伝えなかった。完全に私の判断。伝えるべきだったか、どうすべきかは分からなかったです。
あなたならどうしますか?周りで起こっていること、もしかしたら性暴力かもしれないです。どうか、見過ごさずに手を差し伸べてほしい。無関心が一番怖くて、一番の暴力になるかもしれないです。
私なんかがって思ってても、起こっちゃうし、身近なことです。いつもスマホばかりの移動中、視野を広げてみると困っている人がみえてくるかもしれないです。
住みやすい社会になりますように。
この動画をシェアし、考えるきっかけになればいいなと思います。