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証拠って、シビアなのです。


珍しく仕事に関することをちょっと。


例えば相手の言動などを理由に金銭を請求したいなどという相談を受けたりすると、大半は証拠がないので難しいですね、という回答になります。

ですが、たまに証拠があります!と言われる場合も。


しかし、ご本人が証拠だと思っているものが、我々の目から見ると、証拠にならないというものが結構多いのが現実です。


○○って言ってる録音があります、という方も結構いらっしゃいますが、多くの場合、いや、はっきりそうは言ってませんよね、となります。


当事者は、どうしても自分の体験に基づいて、物や言葉を評価するので、これは使えるはずだ!と思いがちです。


が、実際にその請求認めるかどうかを判断するのは、体験していない裁判官という第三者。


証拠としての価値があるものは、そういう立場の人間から見ても明らかに証拠になるよね!と言えるものに限られます。


なので、自分がいくら証拠になるはずだ!と信じているものがあっても、ダメなものはダメだったりします。


ひとりの弁護士がダメ出し
すると、その弁護士がおかしいんだ、と思われたりするでしょう。


そういう場合は、他の弁護士を当たってください。


複数の弁護士にダメだしされたら、諦めていただくのがいいと思います。


証拠というのは、かなりシビアなものなのです。



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