パーキング猫さんのことについて

(今日はちょっと長いです。)

昨夜Twitterに投稿したのですが、
私の東京の知人が、
先日、パーキング猫さんの様子を
見てきてくれました。

猫さんについては、少し前に
餌やりさんから
自分たちが作ったベッドで
毎日寝ている
というメールをいただいていました。

その言葉の実態が明らかになりました。

猫さんの餌場は、
とあるビルの外階段の下にありました。
そこは段ボールの蓋がしてあって、
隙間から猫さんが入り込めば
外から猫さんの姿は見えないようになっています。

私は何度か確認したことがあるのですが、
なかには、ご飯や水のほかに
ブランケットやタオルがしいてあり、
奥には寝どこにもできるように、
毛布が入っている段ボールもありました。

以前、餌やりさんは私に
猫さんがこの寝床を使ってくれないと
嘆いていました。

夏はナメクジが出るところで
衛生的にもよくないし、
猫さんいやなんだろうなと思っていました。

先日、知人は、
その餌場の近くの、いつも猫さんがいた場所に
猫さんがいなかったので、
ご飯の確認をしようと、
餌場の蓋の段ボールを開けました。

そうしたところ、
奥に置いてあった段ボールベッドに
猫さんが座っていたのです。

その様子を知人は動画に収めて送ってくれたので、
私は全貌を?知ることができました。

以前に私が見たときよりも
餌場は整理整頓されて、
スペースが広くなっていました。

そして奥の方にある
ブランケット入りの
段ボールの箱に
猫さんがちょこんと座っている様も
確認できました。

良かったなと思いました。

外から姿が見えなくて
猫さんも安心ですし、
寒さもしのげそうです。

そして、餌やりさんの言う通り、
毎日ここに来てくれているのであれば、
餌やりさんが、猫さんの姿を
毎日確認することもできます。

もう15,16年にもなる関係です。
猫さんにとってもきっと
安心できる相手であることでしょう。
(触らせてはくれないようですが。)

ただ、ちょっと気になったのは
段ボールの蓋を知人が開けたときに、
猫さんが逃げなかったことです。

8月ころ、
私が不用意に段ボールの蓋を開けたとき、
猫さんは猛ダッシュで
餌場から飛び出しました。

猫さんにとってみれば、
安心だと思っている場所に
誰かが手を伸ばしたのです。

以前の体力気力があれば
逃げたのではないでしょうか。

つまり、逃げる気力や体力がないくらい
猫さんは既に衰えている
ということではないかと
思えるのです。

ご飯はまだある程度
食べられているようです。

しかし、猫さんは確実に
老いているのです。

私は決めました。

もう猫さんを保護してくれる人を探すのは
やめようと。

猫さんが安心できる寝床を
確保できて、
その姿を餌やりさんが日々確認できるのであれば、
猫さんにとって
それが一番?良いのではないかと
考えたからです。

今の状態であれば、
保護することは簡単でしょう。
逃げる気力すらないのですから。

しかし、保護団体や活動家の方に
保護してもらっても、
そこで待っているのは、
知らない猫がたくさんいる
慣れない環境です。

あまりのストレスに
かえって寿命を縮めるのではないか。

そんな風に思うのです。

もちろん十分ではありません。
病気も見過ごされているかもしれません。

でも、ご飯があって、
寒さをしのげる寝床があって、
古くから知っている人が毎日見に来てくれる
今の環境は、
猫さんに安らぎを与えるのではないかと思います。

猫さんには老後を穏やかに過ごしてほしい。

私の願いは、それだけでした。

そのために保護するのが一番いいと思って、
保護のためにあれこれやってきました。
(そして、いやな目にたくさん遭いました…)

私が当初考えていた形ではありませんが、
猫さんは今、穏やかな生活を手に入れた。
そんな風に言えるのかなと思います。

なので、今となっては、
保護することは私のエゴでしか
ないでしょう。

残酷なことを言うようですが、
猫さんには最期が
迫ってきていると思います。

その最期を、慣れた環境で、
慣れた人たちと、慣れたご飯で
過ごしてもらうことにしたいと
私は思います。

ベストではないけれど
最悪ではない状態にはなりました。

どうかどうか
残りの日々を、
猫さんには穏やかに過ごしてほしい。

私はそう祈り続けようと思います。

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