1095日の生き様 ⑮~夏その3~

今年の夏も終わりですね。
まだまだ暑さ残る地域の方々は熱中症予防等、十分にご自愛ください。

夏休み期間のルール

高校が夏休みに入ると3部練が普通に入ってきます。

この期間、駒澤高校アイスホッケー部には夏休み限定で新ルールが施行されます。

夏休み期間中の練習移動は自転車で移動せよ。

これは特に練習の一環というわけでなく、休み期間に親も休ませてあげる為にも送迎はしてもらうな!という監督の計らいです。

基本的には旧王子リンクと沼ノ端が多かったので私の家の位置的には大変ではありませんでしたが、家が遠い人は通学も含め大変だっただろうと思います。

朝、沼ノ端で氷上練習
昼、学校集合で陸トレ
夜、王子で氷上練習

こんなような感じで基本的には氷上・陸トレ・氷上の3部練でした。

氷上2部練の時もあったのですが、油断していると「この5:5で失点の数だけ○○を○本、氷上の後」という急な3部練も飛び込んできます。

話がズレれしまいますが、この勝負、一般的には得失点で勝負を決めたりするのが普通だと思うのですが、駒澤はそれよりも失点の数というのが圧倒的に多かったです。

という事はお互いに入れなきゃいいんです。逆を言ってしまえば入れても何の得にならないんです。

けど、先輩方は特に1年生セットの時はチャンスタイムだと言わんばかりにガチで入れにきます。

この氷上の後、1失点につき(例)緑ヶ丘の3分コース1本だと思うと骨が折れてでも守ろうとしてました。
(実際にゴール前で身体張ってエルボーの隙間からGKのスケートが入って前腕を数針縫う怪我もしました)

そうやって守り意識、失点する事がいかにいけない事かを養ってました。

さて、話は戻しますが、この自転車移動のおかげで(?)一つの想い出ができる事となります。

裸のチャリ族

2、3年生は練習が終わると、次の練習に向けて一度家に帰ったり直接部室に行ったり、それぞれが自転車で自由に移動します。

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ほとんどの先輩方はこんな感じで移動します。

夏場で暑いのもありますが個人的には割れた腹筋、隆起した胸筋、メリハリのある上腕を見せたくておだってそうしていた人も絶対いたと思ってます。笑

なんたって所詮は高校生ですから。

私達はもちろん禁止。なんたってシャツを外に出す事すら禁止ですからね。

下半身は防具姿で上半身はシャツを着て、ホッケーパンツの中にしっかりinです。

油断大敵

この練習間の移動について何度か練習を重ねると我々は学びます。

①先輩方は先に行ってるから後ろから後追いで来る事はない。
②故に、ある程度会話してても見られるリスクはほぼ無い。
③1年生のコンビニ買い食いは禁止だけど行けそうな気がする。

このような甘い分析から、大丈夫!と、油断した同期が数名おり、とっくに先輩方は先に帰ってるしと上半身裸で自転車を漕ぐ同期がいました。

(私は当時からバキバキでもない身体だったので別に脱ぎたくないタイプで脱いでないです)

まぁとっくに先輩方は帰ってるし全然余裕っしょ!と私も余裕で笑顔で同期とふざけながら一応、大きな道を外して小道を選び帰っていました。

小道のセブンイレブンを過ぎた、その時でした、

背後から

「おい、止まれ」

(ギクッ)

明らかに聞いた事のある声。。


振り返ると

画像2

(写真はイメージです)

そこには先に帰ったはずの3年生集団(上半身裸数名)がブチギレた顔で立ちはだかってました。

そりゃそうですよね。
1年生が1年生のルールを守らず先輩にキレられて当たり前だと思います。笑

近寄る某先輩。
覚悟する我々。

(どうなる・・・どうなる・・・てか、誰にくる・・・)

ロックオンされたのは上半身裸だった同期の裕幸でした。

蹴りあげられた自転車は路肩の木に向かって吹っ飛びました。

さらに近寄る先輩。

「おい、テメェ!」

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いきなり胸倉を掴まれます。

あれ?裕幸、上半身裸じゃ・・・

よく見ると掴む服が無いので人間の皮で胸倉を掴まれている。

何かの問いに
「はいっ!すみませんっ!すみませんっ!」
必死に謝罪。

やばい、やばい
けど裕幸だけ?次俺に来る?と動揺する1年生一同。

幸運にも(?)彼だけがやられて他には何もなく、彼の胸には

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あれ?獣と喧嘩でもしたかな?という傷跡が。

どうして3年生が1年生よりもあんなに遅く後ろから来たのか未だに原因はつかめておりません。こっそり見張ってたのか、何かして遅くなってたか・・・

そしてその日はまだ練習が待ち構えており、これで清算されるほど甘い世界じゃないのをわかっているので家に帰り身を震わせて恐怖します。

どんな仕打ちが待っているのかと思うと逃げ出したいほどの恐怖でしたが、行くしかない!自分だけじゃないし、なぜかあの時は裕幸だけだし、俺はまだマシな方だと思うし逃げ出すわけにはいかない!と死ぬ覚悟で次の練習に向かいました。

案の定、

「こいつら裸でチャリ乗ってたかんね~」

なーんて笑いながら全先輩に情報が共有され、佐藤君にとってはその日から地獄が始まりました。(私はそこまで影響なかった)

私の人生の中では最初で最後でしょう。

掴む服が無いからと人肌で胸倉掴んでるシーンを見たのは・・・。

こうしてトラブルを招きながらも徐々に駒澤の1年生というものに慣れ始めていきます。

今回で1年目夏休み期間の想い出紹介は終わりとし、次回より初の敗北、そしてとある先輩が起こした火炎放射と迅速な消火活動により陸トレがモップ掛けになったストーリーをご紹介したいと思います。

では。今回はこの辺で。


てらを

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