見出し画像

暗黒の11年間

セミナー参加をきっかけに自分を振り返ってみました。part.

小中高の11年間、私の人生において、暗黒の時代。人生の喜びと苦しみが半々なのだとしたら、苦しみのほぼ全てをここで経験したのではないか。とも思っている。

「自営業破綻、家庭内崩壊」である。

いまはネタにもできるほどになったし、奇跡的にも家庭は修復し、円満であるが、当時は本当に家にいるのがきつかったし、家でどう過ごしていたのかなどあまり記憶がない。

人は苦しいことは本能的に忘れるようになっている生き物なのかもしれない。

商売人の家

父方の実家は大阪の玩具問屋街にお店があるおもちゃ問屋だった。父方の祖父は私が生まれる前に亡くなっていたので祖母・兄弟で経営をしていたいわゆる家族経営である。

今から考えると、お店に携わっていた兄弟は誰も経営センスがなかった。高校卒業後の選択肢がお店にはいるということしかなかったのだろう。経営を学びにいくという向上心のある者もいなかったし、狭い業界でまだ人付き合いなどでやっていけた時代だった。

自爆型の破綻

ものが売れないとか、売れない商品に手を出したではなく、うちのお店は家族内金銭トラブルで破綻をした。

父は5人兄弟の末っ子。歳の差もあればジャイアン的兄貴に逆らえるわけもなく、我が家の貯金がみるみる間に吸い取られていった。

お店の経営という問題ではなく、兄弟のお金にまで手を出してきたわけである。真実は明らかにならないが、当時はATMでさくっとお金がおろせる時代ではなく、銀行マンも加担していたのでは、と、当時の両親の論争からちら聞きしていた。

何か弱みでも握られているのか、兄を攻める姿勢が1ミリもない父。結局、警察や弁護士にお世話になることもなく、諦めて別の道をいく選択肢を早々と我が家はとり、父はツテで玩具会社に入社し、会社員となった。

毎日家庭内戦争だった。

これは私が小学校2年生の出来事である。

小学校お受験

こんな出来事がおきる2年前。
我が家は新しく建ったマンションを購入していた。小学校に入ると1年の途中で校区が変わり、転校が必須だった私は、流れで小学校のお受験することになる。

私が通っていた幼稚園は大阪でも有名なお受験幼稚園だったので、幼稚園のアフタースクールと小学校お受験用の塾に急遽通うことになった。

短い準備期間にも関わらず、一次をパス。面接とくじの二次をパスし、晴れて小中高一貫の人気の小学校の入学がきまった。

当時のことはあまり覚えていないが、6歳ながらにもお受験会場で感じたことがあった。

運も実力のうち。

私は運良く勝ち取れたが、我が家に受験の情報を共有してくれていた親子はくじで敗退した。受験会場で彼女たちが肩を落としながら帰っていく姿は今でも鮮明に覚えている。

すさまじい反抗期

小中高一貫校とはいえ、小学校から中学校にあがるには3分の1落とされる仕組みになっていた。なんだかんだで中学校受験が必要なのだが、一発勝負ではなく、一年のうちに3・4回テストがあり、総合ランキングで合否が決まるシステムだった。

小学校2年生から家庭内崩壊をしていた我が家。まぁまともにすくすく育つわけはなく、反抗期に加えての中学受験。勉強が出来なかった私は頑張らないと中学校に上がれない子だった。

ここで落ちたら私がダメになる。グレると思っていた母。反抗期の私と毎日バトりながら、喧嘩して涙を流しながら過ごしていた。

暗黒の人生のどん底ピークである。

最後のテストで心配なく進級できるランクまであがった。

中学校から高校はほぼエスカレーターだったので、きっと母のエネルギーは私を中学校にあげるタイミングのここで尽きたんじゃないかと思う。もしくは今を生きることに精一杯だったのか。中学、高校、成績がどんなに悪くても何も言わなかった。

友達に助けられた中高生活

中高にあがり反抗期はおさまったものの、家庭崩壊状況は続いていた。父は通常の仕事に加え、掛け持ちで宅急便のアルバイトもしていた。毎日夜の23時くらいに帰宅しても誰とも話すことなく、朝を迎えてまた仕事の生活をしていた。

自分が社会人になってわかる。
ダブルワークだけでもキツいのに、帰ってきても家族がいるのに会話がないわけである。
めちゃキツい。

一方で私は、小学校からの友達に加え、中学から入学してきた友達も増え、中高時代は楽しい学校生活を送れた。

当時はネタにできるわけもなく、誰に話すこともなく、友達と好きな先輩を追っかけたり、放課後にたわいもない話をする普通の生活ができた。付き合いも長いし、クラスも4クラスしかないので争いもイジメもなく、平和に6年間を過ごした。

あの学校で本当によかった。

家庭内に加え、学生生活も波乱に満ちていたら、私はどうなっていたんだろう。

そんな中、5歳上の姉の結婚が決まった。
ここで大きく変化が起きるのである。

この記事が参加している募集

#自己紹介

229,106件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?